【d!】なんか無能扱いされてますが書類できるならオッケーです！

4_書記長と無能（自称書記長補佐） ページ5

『やぁぁっと着いたぁぁぁ………』

重たい重たい書類を抱え、やっとの思いで書記長室にたどり着いた。

いやマジで遠い。本当に効率が悪すぎる……これじゃ提出が捗らんし……ホント総統様にでも講義したいわ。


…………できたら良かったね(血涙)出来る訳ないね(号泣)！！！！
悪いが私にそこまでの度胸はないし、抗議しても無視されて終わりだろう。
そんや無駄な事に時間を割くくらいだったら書類をする方がよっぽど有意義だ。いやー……書類最っ高(真顔)

…これからもこの距離を移動するのは極めて面倒だが、仕方ない。講義の方が面倒だし。面倒ごとは嫌いだ。面倒だからね。

…いけないいけない。いつまでもこんな考え事をしていては部屋にいる書類ちゃん達が待ちくたびれちゃう！！待っててね！すぐ行く(決意)！！！！！

決意を固めた私は、深呼吸をし、書記長室の扉をノックした。


『あー……無能でス。書類提出に来やした……』


…自分で無能っていうと少しクるが、まあ仕方ない。名前名乗ったって入れてもらえないんだから。だったら潔く言っちゃった方が良い。


tn「…………………どーぞ。」


随分とおっそい返事だなオイ。そんなに私が嫌か？嫌だね。そうだよね。当たり前だったわ。わー、悲しー(棒)


『………失礼しまス…』


そう言って頑張って扉を開く。愛しの書類ちゃんを床に下ろすのは余りにも可哀想だった為、肘を上手く使って開けた。

…扉おっも……流石幹部の部屋………

少し開いた扉から部屋に体を滑り込ませ、書類を提出する場所へと静かに歩いて行く。因みに扉は閉めていない。すぐ出て行くからええやろ。うん。

出来るだけ静かに書類を置き、部屋を出ようとする。すると、後ろから「おい、」という声が聞こえてきた。



………………ゑ？？？？


いやいやいやいや、いつも私なんていないように振る舞っている書記長様の事だぞ？！？！私に声をかけている訳……


tn「……おい、聞こえとんのか？無能」


……ありましたぁ…(白目)マジか。


『…何か用でしょーか、書記長様。』


そう言って書記長様の方に向き直る。

…本当に何も心当たりがない、というかコイツとは最近話してすらねぇし…私に限って書類のミスなんてある訳ねぇし。

そんなことを考えていると、漸く書記長様が口を開いた……が、


tn「……いや、やっぱ何でもないわ。早よ出てけ。」


……コイツ一回しばき倒していいかな？？いいよね？？？私の時間返せやコラ。

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