【d!】なんか無能扱いされてますが書類できるならオッケーです！

1_書類あげる？ご褒美じゃそりゃ ページ2

目の前に壁のように積まれている大量の書類。きっと机の向こう側からは顔見えないことだろう。

きっと他の奴らなら死んだ魚のような目で作業する……もしくは逃げ出すかだろう。


しかし私は……




『♪〜〜♪〜』


満面の笑みで鼻歌を歌っておりましたとさ。

馴れた手つきで紙を捲り、ペンを走らせる。その姿は、正に自称裏方書記長の名に相応しいだろう。

いやよく考えてみろ？目の前に積み上がる大量の書類……これつまり、常人からしたら目の前に積み上がる大量の大好物…まあ総統様で例えれば大量のケーキってとこだろう。

つまり……




『嬉しくないわけがないのです！！！！』


思わず心の声を漏らすと、大きな音を立てて扉が開く。

ここの人達はノックもできねぇのかっての……


rr「…うるっさいんだけど……静かに書類もできないわけ？ホント無能ね。」


部屋に入ってきたのは無能女幹部ことリリア。他の幹部共の前では可愛いキャラみたいだが、私の前では普通にウザいしうるさいしヒス女。

というか……


その無能に書類やらせてる君は一体なんなのでしょう……


そんなことを思うが、口に出しては殴られる。痛いのやだし、医務室に行くと書類ができない。アイツもいるし…それだけは避けたい(迫真)


『あー……すんませんねェ…』


そう一言返すと、悪女は舌打ちをしてから床にドサっと書類を置いた。

あ"？書類は丁重に扱えや


rr「まあいいわ。コレ、よろしくねー」


リリアはそれだけ言うと、またも大きな音を立てて扉を閉めて行った。

……マジでここの人は静かに扉を閉めれないのか……。餓鬼以下かよ。


『ま、いいや。書類くれたし。』


書類くれるならいいよ。うん。正味どーでもいいしね。

ぐぅぅ…とお腹が鳴った為、時計を見ると7:00を指している。


『朝食やん……まあ、ええか。』


飯くらい食わんでもいけるわ。んなことより書類したいし。
あ"ー…今頃アイツ(リリア)無能幹部共と一緒に飯食ってんだろーなー…なんかムカつく。

そんなことを思いながら机の引き出しに入った非常食を取り出す。まあ、非常食と言ってもクッキーのような物だが。

最近はコレばかり食べているが…そろそろ食堂行かなきゃヤバいかな……。食堂のコックさんたちにまた怒られちゃう。
(以前3週間ほど食堂に行かずに部屋に篭っていたらコックたちに「飯を食いに来い」と部屋に押しかけられて怒られた前科アリ)

いやー……あれは怖かったよね。うん。

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