WHITE WORLD【Ryohei.A】3

101【眠れない夜】 ページ1

SideA


「また明日来るから」

そう言って今日もみんなまた帰って行った。





消灯時間になって、寝ようと思い

何度寝返りを打っても眠れなかった。


いつもふっかさんからもらった

ぬいぐるみを抱いてたら

すぐに眠れるのに、抱いてても眠れなかった。


A「……ﾊｧ」


結局一睡も出来なくて

夜が明けてしまった。








宮舘「姫おはよ」


A「舘さん。おはようございます」


まずやって来たのは阿部くんと舘さんだった。


阿部「まだやっぱり記者の人たちいたよ……」


宮舘「しぶといね笑」


A「毎日毎日すみません……」


阿部「いいの。俺らがしたくてやってることだからさ」


そう阿部くんはニコッと笑って言った。


阿部「……ねぇ雪ちゃん。

昨日ちゃんと寝た？」


A「へ……？」


宮舘「うん。目赤いよ？」


A「…………ちょっと眠れなくて……」


阿部「そうだったんだ。

大丈夫。俺らがいるから安心して寝て？」


A「でも、せっかく来てくれたのに、」


宮舘「姫の体調が第一優先だよ」


阿部「ずっとここにいるから」


A「……ほんとにずっといてくれる？」


阿部「うん。雪ちゃんが起きるまでずっとここにいるから」


そして阿部くんは一定のリズムで

お腹を優しくポンポンと叩いてくれた。

そのリズムが心地良くて、

気付いたら意識は夢の中へと行っていた。

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