WHITE WORLD【Ryohei.A】2

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SideA


「何とか言いなさいよ！！」


A「え、あっと……」


女性の権幕に押されて言葉が出て来ない。


「ｯﾁ。なんであんたみたいなやつが！！」


そう言って女性の手が私の首を思いっきり絞めた。


A「あっ、がっ……」


呼吸が……でき、ない…………。


「あんたなんか死ねばいいのよ！！！」


苦しくて、涙が出てくる。


あぁ。私、死ぬんだ…………。


そう思ったら急に体が楽になった気がした。


その時、女性の手が離れて肺に

酸素が一気に流れ込んできた。









Side阿部


岩本「いや今日中に届けなくても

明日渡せば？」


阿部「そうしてもいいんだけど、

なんか今日渡したくて」


雪ちゃんを捜してると少し路地裏の方から

声が聞こえた。

いつもだったら大して気にしないけど

なんとなく気になってそっちへと向かった。


行くとそこには雪ちゃんと

雪ちゃんの首を絞めてる女性がいた。

雪ちゃんの腕は力をなくして

地面にダランと倒れていた。


「「雪ちゃん！！/ゆき！！」」


照が女性を引き剥がして

俺は雪ちゃんを引き寄せた。


阿部「雪ちゃん！雪ちゃん！！」


A「ｹﾞﾎｯ！ｹﾞﾎｯ！！」


急に酸素が入ってきたからか

苦しそうに咳き込む雪ちゃん。


阿部「照！警察！」


岩本「了解」

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