WHITE WORLD【Ryohei.A】

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Side阿部


深澤「Aー。もう帰るよ？」


ふっかが何度呼びかけても雪ちゃんは起きない。


目黒「だいちゃんの家まで送りますか？」


翔太「そうしたいのは山々なんだけど、

マネージャーさんいないから家分かんないんだよね」


岩本「じゃあ誰かの家行く？」


佐久間「それしかないよね」


深澤「俺、照、舘さん、翔太は明日朝から仕事でしょ？

佐久間んちは論外だし、佐久間「おい！！」

ラウールは家族いるし、康二はホテル、

目黒の家は遠いから……」


全員が俺の方を見た。


阿部「お、俺！？」


翔太「しかいないよね」


深澤「阿部ちゃん頼んだ」


岩本「阿部なら安心だわ」


佐久間「俺見ながら言うなよ！！」


向井「阿部くんお願いします！」







岩本「じゃあよろしくね」


俺が雪ちゃんをおんぶして照が荷物を持ってくれて

無事に家まで着いた。


阿部「うん。雪ちゃんの事は任せて」


岩本「目黒と康二と佐久間が

何かあったら連絡してって言ってたから」


阿部「分かった。照明日早いんでしょ？

もういいから」


岩本「ん、じゃあ」


照に別れを告げて雪ちゃんをベッドまで運んだ。

えーっと、どうしたらいいかな？

とりあえず、眩しいと思うから間接照明だけつけて……。

着替えさせたいけど、女の子だし……。


そう思ってたら、雪ちゃんが苦しそうに呼吸しだした。

悪夢を見てうなされているようだった。

俺は安心させるようにぎゅっと雪ちゃんの手を握った。

その手は、小さくてとてもか細かった。


阿部「大丈夫。大丈夫だよ」

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