___ ページ39
.
side Kyosuke
寝ている可能性もあるかなと、将吾くんが小さくノックしてからドアを開ける。
目に入ってきたのは、こちらに背を向けて眠っている姿。
規則正しく動く背中になんだかほっとしてしまった。
窓側に回って顔を覗き込む。
目の下には前までなかった隈が刻み込まれていて、咳で眠れていないのかなと推測した。
田「熱は…まだちょっとある？あったかいよね、」
藤「でもこの前柾哉くんとフェンファンくんが行った時には、酸素流してたらしいからそこはよかった」
ベッドは角度がついているし、確かに少し熱い気もする。
順調に良くなってはいるけど、拗らせたから治るスピードは遅めらしいとマネージャーさんが言っていて。
今日の仕事は終わったし夜までここにいようと話しながら、プラメの下書きをしたりゲームをしたりと各々過ごしていた。
日が沈んで、空が暗くなり始めた頃。
鋭く息を吸う音が聞こえたと思ったら、それに続くようにコンコンと咳が出始めて、ゆるゆると瞼が持ち上がった。
田「おはよ。咳辛いね、」
視界に俺たちを捉えた大夢は、何かを話そうとしたのか一層激しく咳き込んで。
藤「ゆっくりでいいから、落ち着いてからで、」
そう言いながらも俺は苦しそうな姿に内心焦っていたけど、将吾くんはいつもみたいに穏やかに声をかけながら背中を摩っていてすごいな、なんてこの場に合わないことを考えていた。
�癲屐△發β臂翩廖◆帖�
消耗して脱力する大夢の様子を見て、将吾くんが何か飲み物買ってくるねと席を立つ。
藤「毎日こんな感じなの？しんどいな、」
�癲屬海譴任盡困辰討�た、でも夕方とか夜になると全然止まらないんだよね…
だから昼夜逆転気味だしずっと眠い」
眠そうに目を擦りながら話す姿は、小動物みたいで少し可愛いけど。
藤「将吾くんも俺も面会終わる時間までいるけど、寝たかったら帰ろうか？」
�癲屬い筺�大丈夫。将吾くん戻ってきたら三人でお茶しよ」
事務所の人やらメンバーやら、どっさりお見舞いの品を持ってきてくれるから消費できないらしい。
将吾くんが買ってきてくれた温かいお茶を飲みながら、クッキーやプリンを食べたけど、八割くらいは俺たちが食べていて、大夢はあんまり食べていなかった。
途中で夕食が運ばれてきても、お菓子を食べたからと手付かずで。
田「大夢、いつもはちゃんと食べてるのかな」
藤「んー、あれ見ると何とも、ね」
回復したら、大夢と一緒にご飯を食べる機会をたくさん作らないとダメそうだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 374人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あん(プロフ) - どタイプな作品です(><)今後とも頑張ってください！ (2023年4月6日 0時) (
レス) id: 44c4cffd43 (このIDを非表示/違反報告)
でーちゃん - 次の更新楽しみしてます!頑張ってください! (2023年2月23日 11時) (レス) id: 0bc2c4ce83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れ | 作成日時：2023年2月23日 9時
