epi.5 ページ21
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side Rihito
許「威尊、ご飯それだけ？」
昼ご飯休憩中、ふと聞こえた会話がする方へと視線を向ける。
後「おん、飲み込む時痛いねんな〜、ほんま厄介な風邪やわ」
ゼリー飲料を片手に話すたけちーは、数日前から喉が痛いと漏らしていて。
季節の変わり目だし、最近忙しいからゆっくり休む暇もなく。
薬を飲んでる姿も見かけたけど、あまり効いてないというか固形物を食べられなくなってるから寧ろ悪化してるのではと思う。
佐「それただの風邪なん？そんな喉痛いことある？」
後「でも病院行ったら風邪です、って」
顔だけでなく声まで心配そうに尋ねる雄大に、たけちーはまあこっから治るやろ！と答えていた。
木「ここの手の動きは〜、……」
柾哉くんが前に立って振りの改善点を伝えてくれる
のはいつものことなんやけど、
木「威尊？ぼーっとしてるけど大丈夫？」
後「あ、ごめんなさい。大丈夫、」
ぼーっとしてるなんて、ましてや練習中に。
いつものたけちーにはあり得ないこと。
何かおかしい。
木「じゃあ休憩！15分経ったら今の続きからね、」
休憩に入っても大夢くんとかたけちーは休憩せずに練習してる。
いつもなら。
今日のたけちーは椅子に座ってまたもやぼーっとしている。
絶対におかしい。
池「大丈夫？」
隣の椅子に座って問いかけると、こっちを見て何か考え込む表情。
後「いや、…なんか怠くなってきて、頭が重いっていうか、熱あるかも、」
池「ほんま？ちょっとごめん、」
断りを入れて額に触れると、高熱ではないけど熱い気がする。
池「たしかに熱いわ、」
松「どうしたの？たけちー具合悪くなっちゃった？」
池「熱ありそう、体温計借りてくる」
測ると微熱よりは高めの数字が表示される。
後「練習の足引っ張りたくないから、申し訳ないけどここからは見学させてほしい」
もちろんその申し出に異を唱える人はいなかった。
柾哉くんや洸人がしんどかったら寝てもいいよって言ってたけど、たけちーはちゃんと最後まで真剣に俺らを見ていた。
でも練習が終わった頃には、顔に怠いですって書いてあるような顔つきになっていて。
池「帰ったらあったかくして早よ寝るんやで、」
後「おん、ありがと、…」
無理して笑うたけちーの頭をよしよしすると高めの体温が伝わってきて、これ以上悪化しないといいなと思った。
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あん(プロフ) - どタイプな作品です(><)今後とも頑張ってください！ (2023年4月6日 0時) (
レス) id: 44c4cffd43 (このIDを非表示/違反報告)
でーちゃん - 次の更新楽しみしてます!頑張ってください! (2023年2月23日 11時) (レス) id: 0bc2c4ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れ | 作成日時：2023年2月23日 9時
