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side Takeru
あの後、結局雄大はステージに立った。
ふらふらだった雄大は夢やったんか？というくらい、いつも通り、いやいつもよりももっと熱量があるパフォーマンス。
お客さんにニコニコと天使の笑顔を振りまく姿は、どこから見てもアイドルでしかなかった。
でも、とっくに限界なんて超えてたんやろな。
裏に戻った瞬間、崩れ落ちるようにしゃがみ込む。
西「よく頑張った、もう楽にしていいよ」
池「俺、運ぶわ」
理人に抱えられた雄大はだらんと力を抜くことも出来ず、胃の辺りをぎゅっと掴んで苦痛に耐えてる。
耐えてると言っても、声が漏れてしまうくらいには痛いんやと思う。
届いてるかわからないけど、横から大丈夫やで、もうすぐ楽になるからと声をかける。
楽屋に着くと、もうキムは帰る支度をしていた。
木「すぐ病院行こ、あと…威尊一緒に来て。
洸人、ごめん後は任せてもいい？」
西「もちろん。早く連れてってやって」
柾哉くんにご指名されて、バタバタと着替えたり荷物をまとめる。
雄大はまた戻し始めたようで、理人と西くんに支えられてて。
流石に衣装のまま病院へはいけないから、雄大の着替えと荷物、あとは、
池「えっ、うそやん、」
理人の大きい声が響き渡る。
木「どうした？」
西「ちょっとだけど、血が混ざってる、」
一瞬シーンとなる部屋。
雄大の辛そうな呼吸だけが聞こえた。
田「スタッフさんに伝えて、もう車回しといてもらうね」
たじがそう言って出て行ったことで、また皆も動き出す。
なんとか雄大を着替えさせて、他のメンバーと別れて車に乗り込む。
痛みやしんどさで眠ることなんてできない雄大は、俺の肩にもたれてはあはあと苦しそうで。
手を握ったり、背中をさすったり、大丈夫としか言えない自分がひどく無力に感じた。
病院に着いて処置されているのを待ってる間、悪い病気やったらどうしようって怖くなって、キムに雄大は大丈夫だから落ち着けと言われて。
でも全然落ち着けなかった。
どれくらい時間が経ったかわからないくらい長く感じたけど、医師が出てきて部屋に通される。
診断は胃潰瘍。
ストレスと、恐らくご飯を食べられていなかったのに薬を飲んでいたこともよくなかったと。
一週間くらい入院してください、と言われて力が抜けた。
ストレスって。
こんなになる前に相談してほしかったし、気づかなかった自分にも腹が立った。
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あん(プロフ) - どタイプな作品です(><)今後とも頑張ってください！ (2023年4月6日 0時) (
レス) id: 44c4cffd43 (このIDを非表示/違反報告)
でーちゃん - 次の更新楽しみしてます!頑張ってください! (2023年2月23日 11時) (レス) id: 0bc2c4ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れ | 作成日時：2023年2月23日 9時
