オトナになる前に2 平野紫耀

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ずっとこのままがいい。







これが私の今の素直な思い。









この先にどんな未来が待っているか




2人の終わりが迫っていることも

全部分かり切ってるけれど









そんな苦しい思いを隠してても

このままいたい。








そんなこと、決して言えないけど。









『そうだったっけ』









彼はそれ以上の言葉は話さなかった。









どうして？









もし私が "おちた、"なんていえば困るからかな。








いつもなら うざったらしく遊んでくるのに







だから余計風が冷たく感じる。







おかしいや、彼に包まれて温かい筈なのに。









「、、お風呂入ろうかな」









この気持ちが溢れて取り留めなくなってしまう前に









きっと今ならなにも言わずに逃げれるから。









「だから、紫耀も戻ろ？」









『A』







動くそぶりを見せてみても

彼は動じずそのままで 私を呼ぶ。









「なに、？」









『明後日、仕事休みって言ってたよな？』









「、そうだけど、どうしたの」








『じゃあ 空けといて』









「え、？」








まさか






まさかかと思って一瞬だけドキッとした。








だっていつも家にお邪魔するときに

空けといて、なんて前もって彼は言わない。








どこか特別な理由があるんだって
直感で察知した。








終わっちゃうのかな、そう思った。









でも。









『俺からの誕生日プレゼントな、』









顎を私の頭から離して

少し屈んで私の耳元でそう呟く彼









「っわっ、 紫耀、？」









『風邪引くから中戻るか』

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