The door that you can go anywhere(＝どこで○ドア)を使う俺。異世界で生きる。 (ページ10)

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俺、逃げ出す。ページ10

(神崎side)

よぉ、みんな。カツ丼の仕込み中の俺だぜ！！！！！！！！！

俺があの馬鹿に突き落とされて、この和食屋で働き始めて1週間くらいたったのか....

もうすぐ昼メシどきだから、客が押し寄せるころだ。

神は治安が悪いとかいってたが、本当にそうなのかと思うくらいにこの街は平和だ。

だから、ヨシオもポイントカードも、そしてーーーー

The door that can go anywhere、もといどこで○ドア(これは本当に使いたくはない)も使う機会がないので、とりまバックの中に突っ込んどいた。

.....せめて、どこで○ドアの見た目だけでもカッコよく改造しようとしたが、塗料を塗ってもノコギリで表面を切ってもなぜかすぐに元に戻ってしまう。俺はシャンブルズしたかったのに....

『神の野郎.....マジで覚えておけよ...

この世に生まれて(ないが)来たこと、後悔させてやんよ！！！！！！！！』

神への恨みもそうだが、ここ最近、マイエンジェル(＝妹)と触れ合ってないことでストレスがたまって行くばかりだ。

まて。マジでもうあかんわ。早く妹に「おら、(クソ)兄貴っ」って言われたいっ！←

俺、禁断症状がでそう.....

ーー
相棒曰く。俺は高校の修学旅行に行った際に、愛する妹と触れ合えないことで、普段はヘラヘラしている顔が、中毒者みたいな怖すぎる顔になってたらしい。

それに、手がブルブルと震え出すもんだから、女子(だけでなく男子も)は若干引いてたそうな。

その時は相棒が、俺が持っていた妹のハンカチ(常に携帯)を、あわてて俺の鼻にかざしたら途端に幸せそうな顔になって落ち着いたらしい。

.....いや、俺、キモすぎか！！((((；ﾟДﾟ)))))))

これ家族じゃなけりゃ(家族でも)犯罪だよな(=^▽^)σ

でも、今の俺にはどうしても、あのハンカチが必要だ......。

『はっはっは！！！！！！！！クルミたんっっっっっ、お兄ちゃんが絶対にっっ！！

助けてあげるからねっっっっっ！！！待っててn。』

「おいっ、神崎っ！！てめえ、さっきから叫びまくってて、うるせえんだよっっっっっ！！！！

はよ、カツ丼作れやっっっっっっ！！！！！！！！」

『師匠！！！！！悪いな！！！マジで大切な用ができたんで、アディオスっっっ！！！！！』

「待てや。ごらぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁっっっっ！！！！！！！」

俺はフライパン片手に俺を殴ろうとする師匠をかわし、裏口からばっくれた。