The door that you can go anywhere(＝どこで○ドア)を使う俺。異世界で生きる。 (ページ9)

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俺、就職す。ページ9

ドアを開けた向こう側の世界......さきほど天使のおっさんとあった砂浜についた。

しかし、もうあれからだいぶ経ったからか、天使のおっさんはいなかった。

するといきなり、天から、ドスっと、黒のリュックが降ってきた。

中を覗くと、先程俺が要求したメカグッズ達と、1000万が入っていた。

紙幣は、福沢の顔のものじゃなかったから、もしかしたらトリップ先は日本じゃないのかもしれない。

しかし、さっきおっさんが喋っていたのは日本語だったような....。

....まあ、気にしない方針で行くか。

俺はとりあえず、砂浜に置いたままになっていたヨシオをリュックに入れて、街の方へと歩いていった。

かなり、栄えている街らしく、人通りがかなり多かった。

ーー神から貰った金は結構あったが、約束の5年後までには使いきってしまうかもしれない。

できれば、就職して、貯金しといた方がいいよな...。

......なんか、腹減ったな。

急に空腹を感じ、しばらくさまよっていると、”和食屋サカキ”と看板に書かれた店を見つけたので旨いといいなと思いながらはいってみた。

メニューにあった定食を頼んで待っていたら、凄くうまそうなプレートが運ばれてきた。

『おっさん！！！これ、作ったのかっ！？！？』

俺は、プレートを運んできた、いかついおっさんにそうたずねてみる。

「ああ！！そうだ！和食は俺の誇りだ...。兄ちゃん、見る目あるな。」

『雑用とかでいいから、ここで俺を働かせてくださいっ。和食、俺も大好きなんです！』

その日から俺はここで働くことになった。

いかついおっさんーー師匠は強面だが、凄い優しいひとだった。

俺はもともと、和食は妹のために作ったりしてたから、素質があったらしく、仕込みだけでなく、調理も手伝うようになった。