俺、神と対話す。(微シリアス) ページ6
そこは、真っ白な空間だった。見渡す限り、全てが白だった。
.......いや、俺の目の前でにんまりと口角を上げている白い服を着た少年がいた。
『oh......,少年よ、これは一体.......?」
「やあ。神崎!僕は神!そしてここは天国だよ☆」
......ん?おっと。。あー、厨二病こじらせちゃった系かな?
「違うよ!神崎。そんな哀れみの目で見ないでよ。
僕はまじで神なの!だって、ほら、君死んじゃったでしょ?」
.....そういやそうだった。
俺は死んだのだ。クルミたんをかばって。
『ん、オーケイ。それじゃ、神、なんで俺さっきの天使のおっさんのとこからここに来れたのよ?』
「切り替え早いな。さすが、神崎。
それと、さっきのとこは君のトリップ先だよ。
あのおじさんは天使じゃなくて、ただのはげたジイさんなんだよ。」
なんですとっ。
え、俺、天使屋なんて呼んじゃったんだが。←
「それでね、神崎。これから君が行く世界はね、治安が悪いの。
だからさ、君がすぐに死なないためにね、チートにしてあげるよ。
それと、すべての人が君に魅了されるような特殊な能力もつけてあげる。」
『いや、俺はこのままでいいよ。
そんな目立ちたくはねえし、普通に幸せに暮らして行きたいんだわ。
.....あー。でも神がそこまで言うんならよ、俺の部屋にあるメカいじりのセットと、
ワンピースのトラファルガー・ローのシャンブルズが使えるようにしてほしい。』
「なんだ、それだけでいいの。 神崎ってほんと欲がないんだな。
.....じゃあ、神崎に提案がある。
まずな、人間の生死ってのはそう簡単には変えられないんだ。
あの場で死ぬのは、ほんとは君の妹の方だったんだよ。
で、君は自分が死ぬことで彼女を助けたけどね、運命はそんな簡単には変えられないんだ。
つまり、彼女はもうすぐ死んじゃうの。もって数ヶ月ってとこかな。」
ここまで一気に言い切った神は、呆然としている俺の方を一瞥した。
「でもね。それを阻止することはできなくもない。」
俺はガバッと勢い良く顔をあげた。
すると、俺の頭が、神のアゴにクリティカルヒットしたようで、ゴンっと鈍い音がした。
すまん神。
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煮物 - 主人公の性格大好きです!!続き見たいです! (2020年7月11日 23時) (レス) id: a01bcb1263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネギ醤油 | 作成日時:2020年7月10日 17時