The door that you can go anywhere(＝どこで○ドア)を使う俺。異世界で生きる。 (ページ48)

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俺、買収されす。ページ48

「........。」

「.........？？」

いきなり俺の部屋に凸ってきた例の美女(仮)はさっきからずっと無言で俺の椅子に座っている。
つまり、俺は自分の部屋なのに何故か立たされているってこと。

は？いや、ちょ。お前なんで俺の部屋来たんだ。ヤメテクレよ。

あ、あれか？某人気バラエティの”突撃！隣の晩御飯！”をしてみたかったとか？
なるほ。そういうことね。

「あ。カレーいりまs」

「要らないわ。」

な。な、なんだこいつ！！即答しやがった.....！俺、この女苦手だわ。
マジでこいつなんのためにきたんだよ。

「...........ねぇさっきのことだけど。お願い。内緒にしててくれない？お礼は何でもあげるから。」

「え、裸でいたこと？それがなんか問題でもあるんですか？」

「え.......。」

女は愕然として、お化けでも見るかのようにこちらを見てきた。失敬な。

「ま、よく分かりませんけど秘密にしときますよ。あ、お礼くれんですよね？」

「.......ええ。なんでも。」

「マジすか。なら使いやすい包丁を下さい。俺、料理したいんで。」

「.......ほんとにそんなことでいいの？」

「くれたら崇めます。」

俺は物か食い物で簡単に買収されるんだよ。うん、そこはルフィと共通点だな。ま、全く自慢できねぇけど。

「分かったわ。.....でもね、私はこれから君が約束を守ってくれるのを見張らないといけないから明日からクザンの書類整理をする部署に転属してね。センゴクさんには私が言っとくから。」

「あ、うす。」

すると、おんなは顎に手を当てて少し考え込む素振りを見せた。

「ね、ちょっと聞いてもいい？」

「なんすか。」

「..........あなた、名前はモブオって言うのよね....?」

「あ、そうですけど。」

「........それ、本当に本名？」

「........！」

なんだって......！？