The door that you can go anywhere(＝どこで○ドア)を使う俺。異世界で生きる。 (ページ29)

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俺、フラミンゴ(仮)す。ページ29

(神崎side)

『おー、すげえ人多いな！』

俺たちはやっと目的の島に到達した。
ダイヤモンドの生産で有名だからか、女性の割合が異常だった。

「...神崎、俺ちょっと野暮用があってな。すぐ終わらせるからどっかで待っててくれるか？」

と、どこか落ち着きのない様子の雉が言った。野暮用ってトイレか？

『クザン、トイレなら向こうだ。方向音痴キャラならもうこの世界には強烈なのいるから間に合ってんだわ。』

「いや、トイレじゃなくてな、ちょっと買うもんあんのよ。」

『ほぉ。何買うのよ？』

「....彼女への貢物。」

ーーえ、クザンって彼女いんのかよ！！∑(ﾟДﾟ)

原作ではそんな描写一切なかったけど、尾田先生が「クザンはフリーぽくいったるわ」みたいなノリで書かなかっただけかもしんねえし、別に気にしない方針で行くか。

『おお、そりゃあ熱いじゃねえか。ダイヤでも買ってやんの？』

「まあ、そんなとこだ。じゃ、すぐ帰ってくるから、そこで待ってるんだぞ。」

『よき』

...ん？....まて、なんか俺さ、飼い犬扱いされてねえか？いっとくけど、俺が犬扱いされて喜べるのは妹限定なんだよ。野郎にやられても嬉しくなんてねえからな。

まあ、そんなこんなで雉は行ってしまったーーー

..........

『.....フッフッフッフ............はっはっはっはっは！！！！！！！！！！！』

悪いな、みんな。....俺の笑いが止まんなくて、思わずどこぞの金髪フラミンゴが登場しちまった。

いやさ、クザンはほんとーに大バカ野郎だよ。だって......

ーーー俺にはどこで○ドアがある。

もう、わかるよな？こうなっちゃいましたら、逃げんわけにはいかねえんだわ。

リード離された状態で「待っててね」と言われて逃げねえ大型犬はいねえだろ？それで逃げねえで待ってんのはハチ公か盲導犬くらいだってんだ。

『というわけで、クザン君や、”バイバイキーーーン”なのだ！！！！』

某自らの顔面を人に分け与える自己犠牲主義の優しきアンパンと対峙する、某憎めないバイ菌のセリフを口にしながら、俺は四次元ポケットからあのファンシーな紫色のドアを取り出した。

『The door that can go anywhere！！！！！！！！！！』

と言ったあと、俺はマジの小声で「どこで○ドア...」と呟きながらドアを開けた。

....だってしょうがねえじゃん。”どこで○ドア”ってゆわねえと技発動しねえんだもん.....。(´･_･`)