The door that you can go anywhere(＝どこで○ドア)を使う俺。異世界で生きる。 (ページ24)

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休憩という名のサボり⑤〈観察〉ページ24

(クザンside)

さっそく俺は、魚屋の主人に聞いた草原まで行ってみた。

その草原は、海の波音が聞こえ、風が心地よく吹いている、つまり......まあ、なんていうんだ。その...

.....まあ、そういうところだ。つまりは。

..そんな昼寝天国(※草原)で、モブオくんは大の字になって寝ていた。

俺はモブオくんの近くまで行ってみて、寝てるのをいいことにじっくりと観察した。

.......確かに、神崎くんとは全く似てねえな。

モブオくんは、普通に街中ですれ違っても、100人中100人が振り向かないような(笑)、いわゆる「モブ顔」をしていた。

スタイルはかなりいいが。

.......しかし、こいつは俺の深読みだったようだな。

さすがに、顔がここまで違うんならどうしようもねえ。

そこまでのグダグダの観察を終了して、やることがなくなり暇になった俺は横に寝そべって、モブオ君のほっぺをムニムニと伸ばしてみた。

.......ん？なんか、肌触りが変だな.......。

人間の肌を触ってるんじゃなくて、グニグニしてる何かを触ってるみてえだ。

ーー.すると、熟睡中のモブオくんがいきなり寝言を言い出した。

『.......くるみたんっっっっっ、お兄ちゃんね、くるみたんに、誕生日プレゼント買ってきたの！！

去年は24個しか用意できなかったけど、今年はお兄ちゃん頑張って、32個用意したお！！！！』

「.................！！！！！！！！！」

.....いや、たしかに、会話の内容にも驚いたが........←

それより...........

今、”お兄ちゃん”って言ったよな............？

俺はガバリと起き上がり、モブオくんをまじまじと見つめた。

すると、心底幸せそうな顔をしたモブオ君が寝返りを打った.......、、、、、、え.....？

俺は、寝返りをうった拍子にモブオ君の首に、皮みてえなやつの境目があるのを見てしまった。

俺は胸騒ぎがしたので、モブオくんの首の皮に手をかけ、一気に上に引っ張った。

ーーー皮が外れて出てきたのは、、、

妹と旅行に行ってるはずの神崎くんだった。。。