The door that you can go anywhere(＝どこで○ドア)を使う俺。異世界で生きる。 (ページ19)

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サボってたら面白いもん見れたページ19

(クザンside)

それから、俺はデザートにあんみつ(白玉入り)をいただいてから店を後にした。

いやね、本当はもっと長くいる予定だったんだけど、急に用ができた。

ーーーーーーあのシスコン兄ちゃんはなんかを隠してる。

......俺は見た目とかサボりぐせで勘違いされやすいが、結構鋭いほうだ。

多分、あの兄ちゃんは俺が納得したのを聞いて、「雉がアホで助かった.....」とか思ってるに違いねえが、(大正解！)兄ちゃんの作り話が下手すぎて嘘だってことは丸わかりだった。

いや、大体なんだよ。俺の人生についての劇ってさ。.....5分で終わっちゃうだろ( ＾∀＾)

でも、あの場で変に問い詰めても、絶対に誤魔化されて終わりだと思った。

だから、俺は兄ちゃんのことを少しばかり調べてみることにして、店の近くにあった商店街に事情聴取にいった。

商店街に入ると、可愛い姉ちゃんと小さいガキが店番をしている駄菓子屋があった。

「....こんにちは。姉ちゃん、このきな粉棒を一本くれる？」

「あ、はい、50ベリーになります！」

「ほい。....あ。そうそう、姉ちゃん、ここを真っ直ぐにあったところにある”、さかき”っていう和食屋で働いてる、黒い帽子をかぶった男前の兄ちゃんのこと知ってる？」

「黒い..帽子....?ごめんなさい、帽子には覚えはないけど、その人は知ってるわ。神崎くんでしょ？」

........かんざき？随分変な名前だな。

「あ、そうそう。その子、その子。なんか知ってるの？」

俺は買ったばかりのきな粉棒を一口で食べながらそう言った。

すると、なんと、きな粉棒は当たりのやつだったらしく、もう一本もらえた。....うめえ。(´∀｀)

「神崎くんは、最近この街に来たみたいだけど、ルックスがいいから最初はかなり騒がれてた。

でも、いきなり手が震え出すもんだから、どうしたの？って聞いてみたの。

そしたら、「愛しのクルミたんに2日も.....、そう2日も！！あってねえから、禁断症状でてきた..。」

とかを言うわけよ。それからは重度のシスコン患者として、みんなから扱われるようになったわ。

でも、まあ、それ以外は面白くていい人だし、私は好きよ。」

ーーーーそれからもいろんな人に聞き込みをしたが、神崎くんは「イケメンだけど、残念なやつ」とか、「妹との日々の生活を語られた」とかが総評だった。

......まあ、なんだ。.....今度また会ってみるか。。