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京都さんside
「ほな、お先に失礼しますぅー。
お疲れ様でーすっ！」
.
夜、19時になってようやくオフィスを後にした。
…それにしても今朝のAさんを大声で呼んでた、すらっとイケメンでいい声で只者ならぬオーラ纏ってた男は誰なんやろ？
Aさんの彼氏かなぁ……
なぁんやお似合いやったしなぁ…
……亮ちゃんには勢いで賭けなんて酷いこと持ちかけてもうたけど、
Aさん、僕のタイプ、どストライクなんやよなぁ。
キャリアウーマンって言うん？
ちゃんと女子力も忘れてませんよって、大人のオンナですよってオーラ。
…タイプなんだよなぁ〜！！
.
？「なぁ」
低い声とともに前に立ちはだかる大男。
噂をすればなんちゃら。
この人、Aさんの彼氏さん(仮)やん！
.
「え、なんです？」
「お前、Aとどういう関係や」
「どういうって…飲み仲間…？ですかね？？」
ｶﾞｼｯ
「ちょっ！！」
彼女を狙ってます。賭けのお題になってます。
なんて言えずにのらりくらりと返答したら
急に胸ぐらを掴まれた。
.
「今度Aに近づいたらどーなっても知らんぞ、あぁ！？」
「…いや、でも、」
「俺はなお前みたいなへらっへらしとる奴が1番嫌いなんじゃ！
Aに変な気ぃ持たすようなアプローチすなや！」
……うわ、めっちゃ怖い。
俺より年下なはずなのになんも言い返せへん…
ん？
フードの中から覗くこの顔って…
「パティシエのっ！
ぴ、ピエール･ドゥ･オオクラ！？」
「……う、うっさいわっ！
とりあえずAには近づくな！！」
ﾀﾞｯ
あ、逃げた。
まさか彼氏さん(仮)が有名なパティシエやったとは…
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作者名：しゃけ山 | 作成日時：2017年2月24日 15時
