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京都さんside
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「その弟くんがAさんが好きなことは何となくわかる。
でも、亮ちゃんは僕やって友達やから彼の性格もわかってる。
Aさんは、好きな人いーひんの？」
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単刀直入に聞いてもうた。
弟くんが彼女の好きな人を遠ざけるなら、
あのショコラティエの “オオクラさん” はどうなるんやろ…
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「……好きな、ひと…」
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ここでもし、
もし僕の名前が出たら、
きっと彼女をその弟くんから守るだろう。
この10日ぐらい、帰りしな毎日亮ちゃんのバーに行っては
Aさんを待った。
毎晩毎晩…
でも、来なくって。
朝夕のオフィスビルや駅でも見かけることはなくて…
仕事中もずっと彼女のことを考えていた。
.
Aさんの好きな食べ物はなんだろう？
趣味は？特技は？何やろ？
これ、Aさんに似合いそう。
Aさん、いま何してはるんやろ…？？
Aさん、Aさん………
.
いつの間にか彼女を心の底から本当に好きになっていたんだ。
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作者名：しゃけ山 | 作成日時：2017年2月24日 15時
