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……なんて、くだらない妄想をしていた時。
後ろから伸びてきた細い腕が、首に絡みつく。
そして俺の肩に顎を乗せたAはこう囁いた。
「大丈夫だって」
「……何が」
「一番好きなのは二口だから」
「ハッ、その言い方。二番も三番もいるやつだな」
「あはは、いると思うならそれは間違いだね」
俺の嫌味ものらりくらりと交わす嫌な奴。
だけど何かに惹かれて好きになったわけで、その何かは今でもはっきりと覚えているわけだ。
もし、俺が男女混合で飲み会に行くと言ったら。
彼女は止めるのだろうか。
それとも……
いや、こんなこと考えるだけ無駄だ。
きっとAは快く送り出すに違いない。
「……あのさ」
「なにー？」
「もし俺が、女子に飲み会誘われたって言ったらどうする？」
「二口が〜？そうだね……女の子の心配するかな」
「……は？」
快く送り出す……のではなく、少し悩んだ後のその回答。
なぜ相手の方を心配するのか。
「だって二口、私のこと大好きすぎるからさぁ、Aだったら〜とか考えてイライラしてそう」
「……なんだソレ」
……間違ってはいない、と思う。
その辺の女子よりも扱いやすいし、ヒステリックになることもない。
そもそも成長するためにはやはり多少の我儘を飲み込んで大人になるしかないのだろうか。
もしもバレー部と会ったらの時のために、そしていつか彼女を追い越すためにそんなことを考えたのだった。
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ビーーグル(プロフ) - ちかさん» ありがとうございます！素直じゃないのが二口くんだと思うんです！！これからも頑張ります〜！ (2018年7月21日 23時) (
レス) id: e26045f491 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - コメント失礼します。密かに楽しみに待ってました、、、一部始終ずっとニヤニヤしてました、最高でした、、これからもひっそり応援してます (2018年7月21日 10時) (レス) id: 8a629efe07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビーーグル
| 作者ホームページ：Twitter:@chichichi1208
作成日時：2018年7月17日 15時
