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「お、二口!青根!!」
「あれ、鎌先って後輩居たんだ」
「いるわ!!」
「あれ、鎌先さんって彼女居たんスね」
「彼女じゃねぇよ!!」
堅苦しい実習着での移動教室中、暑苦しい勢いで声をかけられ若干後ずさる。
曲がり角でバッタリと会ったのは鎌先さんで、隣に女子を連れていた。
彼女なんかじゃないのは分かっていたけど、ノリに乗ってそう聞けばわかりきった答えが返ってくる。
「へぇ〜、ふーん……後輩ねぇ」
「なんだよ」
「いやぁ、2人とも大きいねぇ」
「そりゃそうだろ、バレー部だし」
「名前は?」
彼女が小さいのか、俺らが大きいのか。
背の差がありすぎるからだろう、自然な上目遣いに少しだけ居心地が悪くなる。
顔は……まぁ、いい方、だと思う。
条件次第で好きになれそう。
性格はまだよく分かっていないけど、きっと媚びへつらうような女子ではないだろう。
「あ、私から言った方がいい?佐藤Aです」
「あ、二口堅治……です。こっちは青根ッス」
「二口くんに青根くんね、オッケー」
「ちなみに、今の主将コイツだから」
「へぇ……」
なかなか話さない俺たちを見て、彼女が先に自己紹介をした。
つられて青根の分も自己紹介すれば、鎌先さんが俺の肩に手を置いた。
いやイテェよ。
無駄に力強いんだっつーの……
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ビーーグル(プロフ) - ちかさん» ありがとうございます!素直じゃないのが二口くんだと思うんです!!これからも頑張ります〜! (2018年7月21日 23時) (レス) id: e26045f491 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - コメント失礼します。密かに楽しみに待ってました、、、一部始終ずっとニヤニヤしてました、最高でした、、これからもひっそり応援してます (2018年7月21日 10時) (レス) id: 8a629efe07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ビーーグル | 作者ホームページ:Twitter:@chichichi1208
作成日時:2018年7月17日 15時