悪魔だって恋をする。【HQ!!】

思考回路と恋心 ページ4

影山くんに恋をしてしまった。

そして厄介なことに、彼との接点が無さすぎる。

接点といえばクラスが同じ。以上。

踏み込むにも踏み込めないし、相手はあの影山くんだ。


そう、なにを考えているのか全くわからない。


物で釣る？卑しいよね。

わざとぶつかってみる？絶対効果ない。

おまじないとか！本当に効くのかなぁ……


……なんて、毎日アイディアを出しては撃沈の日々。

友達にも名前を隠して相談してみたけど、「やっぱ話しかけることからじゃなーい？」なんて軽い返事を貰っただけ。

その 話しかける という行為にどれほどの勇気がいるのか、わかってない。わかって欲しい！！


もちろん、頭の中での流れはバッチリだ。

だけどいざ、やるとなるとやっぱりブレーキがかかってしまう。



「はぁ……」



険しい顔でノートを眺める影山くんをチラ見した後、大きなため息をつく。


厄介な片想いをしてしまった。


当たって砕ける、なんて恐ろしすぎて出来ないし……

なんて考えていた時。



「あの」

「はぁ……」

「佐藤さん」

「……エッ、あ、何…………って、かっ……！！」



……なんで。

私の目の前に………影山くんがいるの！？

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