検索窓
今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:58,709 hit

10 ページ10

ジュースを持つ手の上から、治くんの手が触れる。

冷えた指先に彼の体温が伝わってきた。



「……で、Aは?」

「う、うち!?」

「俺のこと、好き?」

「エッ、えっ……と、」



両手で私の手を挟む彼はジッと私を見つめていて、その目は嫌に真剣で。

逸らしたら負けな気がするけど今凄く逸らしたい気分だ。


だって、そんなまっすぐな目で見られたら困るよ。



「うち、は……」

「……好きやないなら好きにさせる。欲しいもんは手に入れたい主義やから」

「エッ」



一瞬、彼と侑くんがダブった。

ほらやっぱり似とる、そりゃそうか、DNAは一緒やし、って今はそれどころじゃなくて、なんて返せばいいかわからへん……!!



「…待ッ、近い!」

「手ェ握っとるだけやし……近くはないと思うけど」

「その、えっと…」



逃げたい。

この雰囲気から、今すぐにでも逃げたい。

だけど彼はきっと逃がしてくれない。


私の返事が出るまでは。

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (220 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , , 宮治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無しさん - むっちゃキュンキュンしました! (2018年4月15日 14時) (レス) id: 70fbeed7ae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ビーーグル | 作者ホームページ:Twitter:@chichichi1208  
作成日時:2018年4月15日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。