弄られ系彼女【赤 葦 京 治】

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〜朝ごはんのために買った食パンの存在〜



___無事、テストを受けた私たち。

チャイムと同時に教室に飛び込んだのは人生初で、もう二度と寝坊はしないと誓った。


多分無理だけど。


……え？

テストの出来？

やだなぁ、そんなの聞かなくてもわかるでしょ！！



「壊滅的だよ！！！」

「……は？」

「だから！数学壊滅的だって！！」

「なんで？昨日教えたよね？絶対出るって言ったよね？」

「わかってるよ！でも公式ど忘れしちゃって……」



……しかも、その理由がアレだし。

赤葦のせいだし。


公式思い出そうとする→昨日の勉強会を思い出す→勉強会イコール赤葦→さっきの言葉


この無限ループから抜け出せなかった。

でもそれを言えば100%弄られるに違いない。



「なんか余計なこと考えたんだろ」

「か、考えてない！」

「告白の返事とか？」

「なッ、違、」

「……当たりかな」



電車が来ると共に言われた言葉。


『付き合っちゃう？』


……なんて、弄られてるに決まってるのに。



「あ、朝食べようと思って買ったパン」

「……え？あ、忘れてた」

「帰ったら焼いて」

「自分でやれ」

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