シチュエーション

NGシーン ページ12

っていうかただ気になっただけでやってみるって…

彼の旺盛な好奇心にもほどがある。



「…あの、さ、赤葦モテるんだからこういうの簡単にするのやめた方がいいよ」

「…なんで？」

「だから、女の子って単純なのね、だから……」



ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ



「……よし、帰るか」

「待てコラ！まだ終わってない！てか放課後チャイムのタイミング！！」



セリフの途中だったんですけど！

てかなんで赤葦はアッサリ帰ろうとしてんのよ！！



「あー、また最初からやり直しだ…」

「多分チャイムがAは女子っていうのを否定したかったんだと思う」

「なんでだよ！！つーかなんでチャイムが否定するんだよ！！！」

「俺の身代わりにな、イッ、」

「なるかボケ！！」



スネ蹴るぞ！！

あ、いや、もう蹴ったけど！！！



・



っていうかただ気になっただけでやってみるって…

彼の旺盛な好奇心にもほどがある。



「…あの、さ、赤葦モテるんだからこういうの簡単にするのやめた方がいいよ」

「…なんで？」

「だから、女の子って単純なのね、だから勘違いしちゃう子とか出るかもだし…そうなって困るの……って、え……」



グラッと横に揺れる床。

小刻みに揺れる感覚に思わず赤葦を見上げた。



「ね、ねぇ赤葦…」

「A、足踏みでもしたの？」

「してねぇよ！！地震だわアホ！！」

「…怖いの？」

「怖いに決まってんでしょ！！！！」



まさか本当に地震くるとは思ってなかった…

超小規模でよかった、心臓が痛い…

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