【 キス 部位 】 検索

NGシーン ページ31

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「でも私、本当に夜久さんと一緒に住みたいです」

「はいはい」

「ほんとですって！」

「わかったっつーの」



なぜか必死に腕を掴み揺らしてくる彼女のおでこを押す。



「あっ」

「ぎゃああああ！！目が！！」



ズル、とずれた手はAの目へ。

両手で顔を覆い背中をのけぞらせているのを見て慌てて謝った。



「わ、悪い！！大丈夫か！？」

「左目超しみてますぅ…！」

「ほんとごめん！」



若干涙目でまばたきをするAはジッと俺を見つめる。

眉を寄せているあたり怒っているのだろう。



「ごめんな、わざとじゃ…」

「……夜久さんがキスしてくれたら治、」

「調子のんなアホ」



後から聞いた話、カットがかからなかったためAは演技を続けていたらしい。

俺は思った、こいつ馬鹿だと。



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…もしも、なんてそんな考えを吹き飛ばすようにAは静かに、ふわりと笑ってそう言った。

その顔がなんだか綺麗に見えて思わすわ目をそらす。



「…それはそれで怖い」

「なんで！！なんならGPS監視カメラストーカー全部駆使して地獄の果てまで追いかけますよ」



ニヤニヤと笑いながら息継ぎ無しで言い切るA。



「いや待て、普通に怖えよ。つかセリフ付け加えんな！！」

「あれ、わかりました？」

「なんで台本の中のお前病んでる設定になってんだよ」

「病み女子！的な？」

「さて帰るか」

「待って帰らないでその冷たい目をやめてください！！！！」



立ち上がると同時に足にしがみつかれた。

やばいこいつ、超面倒くせぇ…！

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