【 キス 部位 】 検索

NGシーン ページ21

バッサバッサと左右に揺れる髪、そこから次第にゆっくりと撫でるような手つきになる。

……たまに耳に触れる指先。

毎回さりげなく触れるソレに我慢できずとうとう矢巾に声をかけた。



「……ねぇ、いつまで触ってんの」

「俺の気が済むまで……あ、白髪」

「え、嘘」

「ここに一本……てか内側結構あんな。それ」

「イッタ！！！抜くなよオイ！！！」



プチッと髪が抜かれる感触と、ほんの少しの痛みと痒み。

自分で髪を抜くなんてことをしないから妙に反応してしまった。



「痛いんですけど！？」

「あ、動くな！まだここに……」

「いや、だから…った、いたっ、今何本抜いた！？」

「あ、黒いのも抜けた。悪い」

「思ってないだろ！！」



ブチブチッて、頭皮からブチブチって伝わってきたんですけど！！

しかも黒いのって、若い髪抜くなよ！！！

あぁもあ、抜かれすぎて十円ハゲできたらどうしよう…



・



ゆっくり近づいてくるその綺麗な顔に抵抗なんてできなくてパックを握りしめたままギュッと目を閉じた。

しっとりとした感触に、ちゅ、と音を立てて離れたのは唇……ではなく、耳。

直に聞こえたその音に目を開けてたとき、甘く噛まれる感触に慌てて彼の腹を殴った。



「ぎゃあああ！！！」

「う"ッ」

「み、耳！み、みみみ！みみ！耳噛んだ！！」



お腹を抑えてベンチへ手をつく矢巾から距離を取り、耳を抑える。

触られるのはいい、キスもまだ我慢できる。

でも、でも、噛むのは違うだろ……！



「なにすんの！おい！フザケンナ！！」

「ッ……勢い余っただけだっ、」

「しんで変態」



耳にキスで止めろよ、勢い余らせんなよ！！

あぁもう、本当にもう！！！！

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