【 キス 部位 】 検索

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一目惚れしちゃって、好きになっちゃって

ずっとずっとアタックして来た人がいた。

まぁ全部交わされて終わってるんだけど……

今日だってちゃんと用事を作って彼の元へと来たのに当たり前のように追い返されてしまった。



「及川さん！一緒にオベンキョしましょうよ〜」

「なにその頭悪そうな喋り方。日本語お勉強しなよ」

「そうですね！じゃあ及川さん教えてください！」

「だから俺は部の奴らと勉強するんだってば！」

「って言いながら本当は私と勉強したいんですよね？」

「ほんとやだ」



そう、彼への用事とは テスト勉強 について。

1人で勉強してもはかどらない、友達と勉強なんて話に夢中で進まない。

つまり大好きな及川さんと勉強したら頭に入るのでは？なんて考えたのだ。

まぁそんなこと無いのはわかってるけど。

ただ、彼と一緒にいたいだけだった。



「ていうかよく3年の教室来れるよね」

「あぁ、これは愛の力です」

「はいはい、なんの力でもいいから早く戻って」



シッシ、と手で私を追い払う及川さんの、大きな手を掴む。

ギョッとした顔で見られたけどそんなのどうでもよかった。



「…じゃあ、放課後。図書室で待ってますからね」

「だから……って、おい！」



及川さんの話を最後まで聞かないまま廊下を駆ける。

きっと彼は来てくれる、多分。

自信はないけど……

そんな気がしたんだ。

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