恋に期間は関係ない。【赤 葦 京 治】

その後 ページ24

付き合う、ことになったのはいいんだけど……



「………おはよう」

「おはよ」



朝練で少し遅れて教室へと来た赤葦……の顔を見ずに挨拶する。

いつもならちゃんと目を見て挨拶できるはずなのに、関係がワンランクアップしただけでこうなった。


だって仕方ないじゃん！！


今まで恋愛対象としては見てきたけど、彼氏としてなんて見たことなかったから……！！



「A」

「なっ、に、」

「動揺しすぎ」

「はぁ！？」



言われなくてもわかってる！！！

わかってるけど、言われたら逆に意識してしまう。


私、そんな変？じゃあ普段通りにしないと…


って考えちゃって、また変になっちゃうよ！！



「ああああ、もう嫌だ……」

「あ、そういや今日席替えあるらしいよ」

「…え、そうなの？」



机の上で頭を抱えたが、その一言てパッと顔を上げた。

席替えか……

今は赤葦と離れてるから、次は隣に……



「……隣になれるといいな」

「……なれるよ」

「…その、赤葦の根拠のない自信凄い好き」



中学の時のことを思い出した。


“また会えるよ”


なんて根拠のない自信を。

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