中学の頃 3 ページ3
気づいたと同時に慌てて制服から手を離す。
俯いて、赤くなった顔を隠した。
今まで隣にいたくせに一度も湧き出てこなかったこの感情。
離れなければいけないとわかった時に出てくるものなのだろうか。
「……ほんとに、会えるの？」
「もちろん」
「会えなかったらどうする？」
「会いに行く」
「……なにそれ」
なにがなんでも会いに来てくれる、と言う赤葦に思わず笑ってしまった。
「……約束」
「うん、約束」
小指を出すと少し冷たい手、細長い指がソレに巻きつく。
キュッと少し力強く握られたのが嬉しかった。
「にしても、Aが泣くなんてびっくりした」
「…だって聞いてなかったし。ていうかみんなも知らないんじゃない？」
「そうかもね。まぁもう高校生なるしいいかなって」
「でも教えてくれても良かったじゃん」
「ほら、今みたいに泣かれたら嫌だからさ」
からかうようなその口調にムッとしつつどこか愛おしさを感じる自分がいる。
あぁ、もう聞くことは出来ないのか。
モテる彼はきっとすぐに彼女が出来て、私のことなんて忘れるのかな。
それともバレーに熱中して会いに来ないとか？
ネガティヴな考えしか浮かばないのは赤葦が 引っ越す という不安があるからだろう。
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飛雄 - もぉーー、さいっこーすぎました！！ (2019年5月3日 10時) (
レス) id: ae6187a256 (このIDを非表示/違反報告)
ビーーグル(プロフ) - ももた。さん» こちらこそコメントありがとうございます！長い付き合いからの恋っていいですよね〜〜！ (2018年3月13日 3時) (レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
ももた。(プロフ) - 両片思いから両思いになる過程にきゅんきゅんしました！赤葦かっこいいし、素敵な作品ありがとうございました！ (2018年3月13日 0時) (レス) id: 557c2b5c93 (このIDを非表示/違反報告)
ビーーグル(プロフ) - 燐さん» 盗らないで！っていう夢主ちゃんにまた悶える赤葦もいいですよね！笑 (2017年11月10日 1時) (レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
ビーーグル(プロフ) - Haruさん» ありがとうございます〜！これからも頑張りますね！ (2017年11月10日 1時) (レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビーーグル
| 作者ホームページ：twitter:@chichichi1208
作成日時：2017年11月9日 2時
