地獄に落ちてもアイシテル 【黒 尾 鉄 朗】

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そんな彼女の頭をポンと撫でると、ゆっくりと顔を上げる。

大きな目で俺を見つめる姿は子供のようだった。



「いや、いいよ。一途な子っていいじゃん」

「……ほんとですか？」

「うん。俺だったら嬉しいな」



そう言うと少し泣きそうな顔をしたが唇を噛み締め耐えた。

そして ありがとうございます とお礼を言う。



「……まぁ、なんだったら相談してもいいし。初対面のようなものだけど」



頬をかきながら少し調子乗ったことを言ってみる。

断られたらそれはそれで仕方がない、そう思った時



「……相談じゃなくてもいいですか？」

「もちろん」

「じゃあ………私と、付き合ってください」

「………え」



二度見した。

ていうかニ度聞きした。

今なんて？付き合って？ツキアッテ？つき……？



「え、ごめん今なんて……？」

「えっ、その…私と、つ、付き合ってくれませんかって、」



真っ赤になっていく彼女をみて呆然とした。


だって、まさかの告白。


話しかける勇気出した結果がこれ？

マジか、運良すぎだろ今日の俺。

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