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妄想型ヤンデレ:赤葦京治

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“勘違いも甚だしい”

この言葉は今現在付きまとってくる後輩にぴったりの言葉だと思う。



「ため息ついてどうしたんですか？幸せ逃げますよ」

「お前のせいだよ」

「あぁ……好き過ぎてため息が出る、と」

「違う！！！！」



昼休み、私の目の前で大きなおにぎりを食べてる赤葦にそう言えば首を傾げられた。

ていうかなんでここにいるの、黙って中庭まで来たっていうのに……！



「え、違わないですよね？頭イかれました？」

「そのまま返すわボケ。っていうかなんでいるの、教室戻れよ！！」



飲み終わりのペットボトルを投げるもサッと避けられる。



「ダメじゃないですか、ゴミ投げたら……あ、もしかして俺へのプレゼ」

「触るな変態！！！！」



ハッとした顔でペットボトルを拾おうとする彼を突き飛ばし自分で拾った。

ベンチへ戻るついでに赤葦の肩をグーで殴る。



「ほんッと、赤葦と居たら疲れる……」

「激しいボディタッチ、嫌いじゃないですよ」

「その言い方ヤメロ！！！！」

「……昔のAさんはもっと優しかったのに……いつの間にツンデレに変わったんですか」

「ねぇどこをどう見てデレてるって？」



……後輩、赤葦京治は妄想が激しい。

好青年だったから、それからイケメンだったから優しくしたっていうのもある。

だけどまさかここまで懐かれると思わなかった。


赤葦の頭の中では 私が彼を好き という事になっている。


断じてない、全く違う。

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