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ラブレターで紙飛行機を折った。
丁寧に折ったそれを手のひらに乗せる。
見た目、存在は小さいけど、夜久の手元に届くまでは私の中で存在感が大きいものだった。
「A、できた？」
「うん」
バレー部主将からの提案により、
各自、手紙を書き紙飛行機にして夜久に渡す
という男子高生らしからぬサプライズ。
こーゆーのって男子の中で案外やったりするものなのかな？
よくわからないけど、主将からの提案だ。
断る理由もなかったため承諾した。
「よし、じゃあ夜久が来る前に体育館行きますか〜」
夜久は教室掃除で遅くなるし、私達が着替えて体育館に行くまでの時間には余裕がありすぎた。
___________________________
ポケットに入れた小さい紙飛行機の存在を何度も手で確かめる。
いつ来るかわからないこの緊張感、シンとした空気の中みんながドアの方を見ていた時だった。
「おーす……」
ドアが開くと同時に、飛んで行く紙飛行機。
色とりどりのそれは綺麗に飛んで行ったり、どこかで曲がったり、すぐにポトリと落ちたり。
届いて欲しいけど、届いて欲しくない。
そんな気持ちのまま、紙飛行機を夜久の元へ放る。
ソレはフワリと飛び、少しゆらゆらと揺れながらも落ちる気配はなく…
丁度良く、夜久の足元に落ちた。
そんな光景に目をパチクリとさせている夜久。
その後、
「「「誕生日おめでとう！！」」」
という見事にバラバラな低音ボイスが響いた。
少し固まった夜久、でもすぐに笑顔になり…
「おぅ、サンキュー！」
と、大きい声でそう言った。
一方私は逃げ出したいという気持ちで一杯だった。
見事に、届いちゃった。
拾い上げる夜久を見て頭が真っ白になる。
「…これなに？紙飛行機？」
「ん？俺達からの手紙」
黒尾のその返事に嬉しそうな顔をした夜久は手紙を開いた。
…それは、私からの手紙だった。
パッと顔を上げた夜久、目があって思わずそらす。
それでも視線を感じるため、口を開いた。
「…読んだ、よね」
「…もちろん」
「無理、殺して！」
「なんでだよ！！」
「だって届いちゃったから、」
頭に？マークを浮べる夜久以外の部員達。
でもそんなの御構い無しに、俯く私の手を夜久は握った。
ハッとして顔を上げると、満面の笑みを浮かべた夜久がいて。
「…うん、ちゃんと届いた。気持ちも想いも全部」
その声はひどく優しくて、心地いいものだった。
期待して、いいですか？
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ビーーグル(プロフ) - らいな2.さん» 三周もしてくれたんですか！？ありがとうございます〜（ ; ; ）頑張りますね〜！！ (2017年8月10日 2時) (
レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
らいな2.(プロフ) - 流石ビーーグルさん！三周して来ましたけど、全く飽きないです！頑張ってください！ (2017年8月10日 1時) (レス) id: b22cd0d600 (このIDを非表示/違反報告)
ビーーグル(プロフ) - 燐さん» 見つけてくれてありがとうございます！！笑夜久さんハピバでした〜！ (2017年8月10日 0時) (レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 夜久さんカッコイイ！！惜しくらくはこの作品に気が付いたのが誕生日から１日遅れだったという私の凡ミス＞＜ (2017年8月9日 19時) (レス) id: 6aa42038d7 (このIDを非表示/違反報告)
ビーーグル(プロフ) - ぱにぃにさん» ありがとうございます〜！ラブレターを読んだ夜久さんはきっと嬉しかったのでしょうね、ハッと夢主を見てしまいました…笑 (2017年8月8日 16時) (レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビーーグル
| 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/chichichi1208
作成日時：2017年8月8日 1時
