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「スガ！」
名前を呼ばれて振り向くと、案の定俺の愛しいあの子が立っていて
「あのね、明日のことなんだけど…」
俺に会いにわざわざ教室まで来てくれたのかな、なんて思った
今日も可愛い
「……ねー、聞いてる？」
ふと顔が近づいて、丸い目が俺を見ている
瞳に映ってるのはもちろん俺
それだけで嬉しくなる
「ん？聞いてるよ」
「嘘、今上の空だった！」
それはA可愛いなって思ってたからで、別に上の空じゃない
だってほら、ちゃんと考え事してるんだから
「で、明日のことなんだけど！」
「朝練は無し、だろ？」
「え、うん…」
先に答えると目を丸くして俺を見た
「ほら、上の空じゃなかったべ？」
「…なんかごめん」
目をそらして謝る君も可愛いよ、なんて
口が裂けても言えないけど
「…ほら、そろそろチャイム鳴るぞ！」
「あ、本当だ。また放課後！澤村にも言っといて！」
「おぅ！」
手を振るAに手を振り返し、後ろ姿を見送った
「……はぁ、可愛い」
小さく呟いた言葉は誰に届くこともなく、
騒がしい教室の中で消えた
Aが出て行ったドアを眺めていると
職員室から戻ってきた大地の姿が見えた
明日のこと、報告しないとな
「大地〜、Aからの伝言」
「ん？」
「明日の朝練は無し！」
「お、わかった」
そう言って椅子に座る大地は俺を見上げながらこう言った
「で、いつ告るんだ？」
「…えっ、」
告白の予定は無い、全くと言っていいほど
ただAを見つめて声を聞いて「スガ」って呼んでくれたらそれでいい
「……今告白したって振られるよ」
「そうか？お前らお似合いだと思うけど」
大地はそう言う
「俺にAは勿体無いよ」
「……スガはさっさと自分のものにしたいと思わないのか？」
「ん？そりゃ思うよ？」
自分にだけ満面の笑みを見せてくれた時
2人きりの時間が終わりそうになった時
Aが俺の彼女なら抱き締めて頭を撫でてキスをしてあげたい
もしもAが他の人の所に行ったなら、
俺は構わずその手を握って「行かないで」って言うんだろうな
でも、
「……今は、まだこの関係でいいかなって」
「早くしないと取られるぞ」
「わかってる！」
Aが俺の物になる日は、遠いんだろうな
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ビーーグル(プロフ) - Rai.さん» ありがとうございます！私もスガさん書くの好きなのでまた書こうと思ってます！笑 (2017年5月13日 8時) (
レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
Rai.(プロフ) - ビーーグルさんの書くスガさん大好きです！もっとたくさん見たいのでよろしくお願いします！笑 (2017年5月12日 13時) (レス) id: 815718a1e1 (このIDを非表示/違反報告)
ビーーグル(プロフ) - 燐さん» こちらこそ読んでくれてありがとうございました！！ (2017年5月12日 0時) (レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 菅先輩好きだ〜。ときめくお話しありがとうございます。 (2017年5月11日 23時) (レス) id: 6aa42038d7 (このIDを非表示/違反報告)
ビーーグル(プロフ) - 羽美 * /さん» ありがとうございます！嬉しいです、頑張りますね（ ; ; ） (2017年5月11日 16時) (レス) id: 6c5d4b22b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビーーグル
| 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/chichichi1208
作成日時：2017年5月10日 15時
