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8.From Today ページ8
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佐「お疲れ様でしたー！」
それスノの収録が終わって、威勢のいい佐久間の声が楽屋に響く。
俺は相も変わらずふっかの様子をうかがいながらのろのろ着替え。
今日こそは、一緒に帰れるよな？
「ふっか、帰る？」
深「んあー⋯ごめん、俺今日も康二んち」
向「照兄ごめんな〜」
顔の前で手を合わせて、上目遣いで謝ってくる康二。
⋯さすがの俺も、こんなことで怒りはしねえよ。
「最近、仲良いのな」
向「ふっかさんとナイショの話♡あんねん！」
深「お前言い方やめろよ、笑」
⋯なんつーか、すげえ親密そうじゃね？ナイショの話って？
まさかとは思うけど、こいつらできてるわけじゃねえよな。
まあでも、ここで不機嫌出すのはそろそろ終わりにしよう。
「そっか、楽しめよ」
子供だった俺も、少しは大人に近付けただろうか。
ふっかの幸せを願って、前向きな言葉をかけられるようになった。
ただやっぱり、メンバー同士仲が良いのはプラスのことなのに
俺の胸はいつだって痛みを増すばかりだ。
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「⋯寝れねえ」
ベッドに入ってみても、部屋を暗くして目を閉じてみてもなかなか眠りにつけない。
どうしても、今頃あのふたりがどうしてるか気になってしまう。
「⋯はあ」
両目を伝って、枕に小さな染みができた。
⋯たまには、立ち止まって泣いたっていいよな。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月23日 23時
