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24.EVERYTHING IS EVERYTHING ページ24
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深「いつも通りテキトーに座って」
「あぁ、」
今日は帰ろうと思っていたのに、気が付けばふっかの家に上がっていた。
何度来ても緊張するし、来る度にどこか変わっているところがないか無意識に探してしまう。
⋯いや俺、きっしょ。
深「はいよっと」
「おぉ、サンキュ、買っといてくれたの？」
深「うん、そのうち来るだろうなって」
ふっかがテーブルに置いたのは、俺の好きな酒とつまみ。
俺が来ることを想定して買っといてくれたのか。
胸が、キューってなる。
深「でさ、照」
「ん？」
深「今日照のこと呼んだのはさ、その⋯」
何か言いたげに口をモゴモゴさせるふっか。
⋯まあ、だいたい想像はつくけど。
収録前に話してたこと、結局俺が遮って聞けなかったから。
深「その、照が言ってた康二とのことってのは何？」
「何、って⋯それ言わせんのかよ」
深「だって俺、何のことかさっぱりだし」
「とぼけなくていいって」
深「ハッキリ言えよ」
言いてえよ、俺だって。
言葉にして、この期に及んでとぼけてるふっかのこと責めてやりてえよ。
だけど⋯口に出したら、泣いてしまいそうで。
「だから、その⋯」
深「まさか、俺と康二が付き合ってるとか思ってないよな？」
「は⋯、」
自分が臆病なせいで、こんな虚しさにも慣れてきてしまった。
ただ、まさか先手を打たれるなんて。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月23日 23時
