1.イチバンボシ ページ1
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いつだって、お前は俺の光だった。
深「なあ、照？」
「ん、なに？」
深「俺たちさ、デビューできんのかね」
いつの日かふっかがこぼした弱音。
ふっかがこんなこと言うなんて珍しいな、なんて思いながら。
いつももがき苦しみながら、共に歩いてきた相棒。
「大丈夫だよ、今まで通りちゃんとやっていけばさ」
深「⋯だよな。やっぱ俺照がいないとダメだわ〜」
⋯なあ、ふっか。お前はそれを、どんな意味で言ってる？
屈託のないその笑顔には、どんな気持ちが込められてる？
俺だって昔は、ふっかのことよきライバルだって思ってた。
何をするにも、俺らはセットだった。
だけどさ、いつからだろう。
ふっかのことを、ただのメンバーとして見られなくなったのは。
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深「照〜、それ俺の衣装着てない？」
「あっ、わりい。どうりでちょっときついと思った」
深「ははっ笑 ま、照ならいいけどさ」
そうやってまた、ずるいことを平然と口にして
俺の胸が締め付けられるのにも気付かず笑ってるんだ。
何年一緒にいたって慣れねえよ。
たった一瞬触れた手が、まだ熱を帯びてるんだからさ。
「⋯ちょっと目腫れてね？寝不足？」
深「あーこれ？昨日大我とジェシーと飲んでてさ、それで腫れてんのかも笑」
「ふーん、飲んでて⋯ね」
この気持ちに気付かれたら終わりだってわかってる。
だから精一杯、隠してるつもりではいるんだ。だけど
やっぱり、独占欲が強い俺からしたら
ふっかが他の人と一緒にいるところなんて想像するだけで苦しくなるんだよ。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月23日 23時
