No.15 青色とメイドカフェ ページ15
〆．
この学校の名物生徒といえば、藤井流星。
学校一モテる男子。
そんな彼とは中学が一緒で、だから高校生になった今でも仲良くしてもらってる。
それをよく思わない女子は多い。
だから今日も、ほら。
「あんたさぁ……これ、見ちゃったんだけど」
「メイドカフェでバイトしてんだ？ウケる〜」
「自分のこと可愛いとか思ってんの？」
「藤井くん、そういう女は嫌いとか言ってたけどぉ」
彼女らが示したのは、メイドカフェでバイト中の私の写真。
別に校則で禁止されてるわけでもなし、
ただ興味本位で始めて、意外と楽しいから続けてるだけ。
何が彼女らの気に障ったのか……。
「あ、噂をすれば！藤井くん、これ見て？この子、メイドカフェでバイトしてるみたい！」
「ぶりっ子の典型だよねー、ありえなくない？」
たまたま通りかかった流星くん。
やめて……！
「………この写真、誰が撮ったん？」
「わ、私、だけど？」
「ちょうだい！！金なら払うから！！この日、俺用事あって行かれへんかってん、Aの出勤日には必ず行って撮んのに……」
「え？」
「いや、待てよ？これ隠し撮り？あかんやろ！メイドさんとのチェキはオプション料金いんねんで！！」
「ふ、藤井くん？」
あちゃー………。
だからやめてって……言ってはないけど………。
「………黙ってください、ご主人様」
「はい」
メイドが好きな彼は、残念なことにご主人様のくせにメイドの言いなり。
しかもメイドというより、メイドの私にベタ惚れみたい。
「どういうことなの……？！」
「見てわからない？ご主人様のこの顔。だらしなくて気持ち悪くて見てられないでしょ？」
「藤井くんになんてことを！！」
まさか流星くん信者か。
別にいいけど、この表情見て未だに引かずにいられるなんて相当だよ？
「ご主人様………私のような身分の女よりも、彼女たちの方がきっとお似合いです。だからもう…」
「何言うてるん！？Aは俺だけのメイド、唯一の存在………こんなヤツらと比べんな！」
ぎゅう。
「身分違いの恋が許されるのでしょうか……」
「Aのためなら、家柄なんか捨ててもええねん！」
とんでもない茶番だ。
あ、ようやく彼女たちが去っていった。
「流星くん、いつまでこれ続けるの」
「メイドのAと同じ学校、ってシチュエーションも萌えたからもうちょいよろしく」
「嘘ぉ……」
〆．
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ユニコ(プロフ) - ありがとうございました！ めっちゃ完璧で良かったです (2019年12月8日 15時) (
レス) id: d962cdde80 (このIDを非表示/違反報告)
アイオライト - No29-31をリクエストした者です！最高でした、特に31は兄弟設定がベストオブベストでした…ありがとうございました！これからも応援させていただきます…！ (2019年12月2日 19時) (レス) id: dcdc3602ad (このIDを非表示/違反報告)
のら - はゆなさん、いつも読んでいます！更新、とても楽しみです＾＾ (2019年11月15日 11時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - うらぬす。さん» ええええ！うらぬす。様！コメントも、読んでいただけてることも嬉しすぎて泣きそうです……ありがとうございます！そして勝手にお名前出しちゃってすみませんでした。私もうらぬす。様を応援し、更新楽しみにしておりますので…！ (2019年11月10日 15時) (レス) id: 0477dc60f8 (このIDを非表示/違反報告)
うらぬす。(プロフ) - いつも作品読ませていただきます…！オススメされてると聞いてすっ飛んできました(*´-`)まさかいつも読んでるはゆなさんから読んでいただいてると知らずお恥ずかしい限りです…！これからも影ながら応援させていただきます！ (2019年11月10日 14時) (レス) id: 3c9d0a7e5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2019年10月21日 18時
