Second Opinion

No.24 青色と桃色のぬいぐるみ【リク】 ページ24

〆．



「今日はありがとう」

「ええって」

「何かあれば呼んでな」



一人暮らしのため、新しい家へ引っ越した私。

引っ越し業者はどこがいいかと問えば、流星が「俺が車出す」と言ってくれて、望も男手は多い方がいいと来てくれた。

他の男友達にも頼んでみようかな…と呟けば、それは全力で阻止されたけど。



「これ、引っ越し祝い」

「俺のは青、望のはピンクな」

「え、ありがとう！」



青いリボンをしたくまのぬいぐるみと、

ピンクのリボンをしたうさぎのぬいぐるみ。



「俺が引っ越し祝いの手料理振る舞ったるわ！」

「ほな行くか」

「いってらっしゃい！待ってるね」



二人が出て行くのを眺める。

至れり尽くせり。さて。



「いつもニコイチな二人は、デキてるのかなぁ」



二人以外の男性を呼ぼうとしたら怒ったし、

今も二人でスーパーまで出かけたくらいだもん。

ただの男友達、なんて関係で済むはずがない。

もらったぬいぐるみたちをぎゅっと抱き締めてまじまじ観察すれば、

明らかに同じお店で買ったことがわかる。

一緒に買いに行ったってことじゃん！！

頭の中が腐ってる私はトキメキが止まらない。



「くまがりゅーくん、うさぎがのんちゃんって名前にしよ！」



りゅーくんとのんちゃんにキスをさせる。

そこに二人の顔を思い浮かべれば、妄想の始まり。



「尊いー！！尊いよー！！」



どちらも攻めのイメージ。

だけど人懐っこい望が攻め、流星が余裕の笑みを浮かべながらあえての受けってのが最高！！

今日泊まってってくれないかな？

なんなら寝てる私の横でおっ始めてくれないかな？？



「ただいまー！Aー！」

「おい、望。全部俺に渡すなや」

「ええやんけ！A、Aー！！」

「はいはーい」



これで、買い物行かずに野外での行為に励んでたら素敵だったのになぁ。

しっかりパンパンに膨らんだ買い物袋に、ちょぴっと落胆した。



「「…………………………」」



〆．

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