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ナ「おはよーAちゃん」 ト「おはよう」
『ナツメさん、トウマくん。おはようございます』
教室に入り自分の席に着くと、クラスメイトの天野ナツメさんと月浪トウマくんが話しかけてきた。
ナツメさんは私の隣の席なので、よくお喋りする。
ナ「Aちゃん、最近明るいね。何かいいことあったの?」
我が家から家出してきて今島之内先生のお宅にお邪魔しているんです、とは言えない。
『内緒です。でもそうですね、私にとってはすごく良い事がありましたよー。』
ナ「えぇ〜、教えてよ〜」『内緒です♪』 ト「よくわからないけど、良かったね。」 『はい』
洞「お前ら座れ、チャイム鳴ってるぞ」 ト「じゃあ僕はこれで」
島之内先生が出欠を取っている間、ナツメさんは私にとっての良い事が何だったのかを必死になって考えていた。だから島之内先生がナツメさんの事を呼んでいるのに全く気付かず、クラス中の人に笑われていた。
洞「天野、ボーッとするな」 ナ「すいません」
その日は一日中穏やかに過ぎた。無事に部活も終え職員室へ向かう。先生方は事情を知っているので、特に何も言わず私を招き入れてくれた。ここに来た理由はただ一つ。島之内先生を待つためだ。同じ家に住んでいるから、一緒に帰りたいと思うのは当然だろう。それに、帰り道で両親に会わないとも限らない。1人だと不安だけど、島之内先生と一緒ならそこまで怖くないし、安心できる。問題は、たまに一緒に帰れないという事だった。…まぁ、そういう時はフクロウさんが迎えに来てくれるんだけど。
先「悪いねAさん、今日は島之内先生遅くなるみたい。」 言ったそばからそうなったか。
『あ、はい。じゃあ福島さん呼びます。』 福島さんとは、フクロウさんの偽名である。
先「はいよ。電話持ってくるね」 『ありがとうございます』
フクロウさんは黒いスーツを着た若い男性の姿で私を迎えに来てくれた。
フ「へぇ〜、今日は昨日捕まったところ、うまくいったんですね。」
『はい。先生にも褒められました。もう少しで本番ですし、曲もだんだん仕上がって来ましたよ』
フ「それは良かったです。本番は確か一週間後でしたよね、もしかしたら洞潔様と酒呑童子様が行かれるかもしれないですよ。」
『本当ですか!頑張らなきゃ!』
帰り道もお家に着いた後もお喋りが弾んだ。
お風呂に入って自室に入った私は、ベッドにダイブするとあっという間に眠ってしまった。
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カンコク - この続きが気になります。よろしければ続きを書いてください (2019年8月30日 15時) (レス) id: 7ac3401ee1 (このIDを非表示/違反報告)
星乃琉生(プロフ) - スッゴク面白いです!続きが早く読みたいです!楽しみにしてますっ! (2019年5月28日 22時) (レス) id: 2b3d39f920 (このIDを非表示/違反報告)
とあるバリトンサックス吹き - ちょっと今受験に向けて制限かけてました。お返事遅れて申し訳ありません。あと2日ぐらいなので、終わったらいっぱい書かせていただきます!ありがとうございます! (2019年3月2日 23時) (レス) id: 0f1d6bd343 (このIDを非表示/違反報告)
魔戒 - 更新頑張ってください (2019年2月28日 17時) (レス) id: b1d63bb0ce (このIDを非表示/違反報告)
とあるバリトンサックス吹き - すみません、作者です。オリジナルフラグつけ忘れるわ、データ全部飛ぶわ、タブレット壊れるわ、体調を崩しやすいもので倒れるわ…。本当にすみません。以後気をつけます、ご指摘ありがとうございます。 (2019年2月27日 1時) (レス) id: 0f1d6bd343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とあるバリトンサックス吹き | 作成日時:2019年2月26日 0時