野球少女、テニスにシフトチェンジしました (ページ8)

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7話ページ8

あの後私は先生と共に色々やってなんとか男子テニスの公式戦に出れることになった

そしてそれからは今まで以上にトレーニングに励んでいる

その成果もあってか、右と同等ぐらいに打てるようになった

まだ威力や回転が右に比べて弱いことが問題点

そしてもうひとつ

これは父さんと約束したこと

もしここでどうしても決めなきゃならないって時は右で打つ

もちろん無理は禁物だけれど、ね？

私が公式戦に参加できるってことは決まったものの、レギュラーになることも条件

ただ、一枠増やす？みたいだからまぁなんとしてでも勝ちますよって話

ー数日後ー

桃城｢Aー、部活おくれてもしらねぇぞー！｣

｢ん？あぁ、今行く｣

気がついたら授業が終わっていた

本来は理科のノートなんだけど、自主練の内容や課題点でページが埋めつくされている

はぁ…仕方ないから明日、誰かからノート写させてもらおう

女子1｢Aちゃん頑張ってね！！！私応援してるから！｣

女子2｢私も応援してるわ。レギュラー勝ち取っちゃいなさいよ｣

｢ん、ありがとう2人とも。じゃ私は部活行くから。暗くなる前に帰りなよ？｣

女子1・2｢｢うん！！/ええ｣｣

可愛いくない？なんか

椎名真冬(女子1)と緑川なつな(女子2)

クラスで誰とでも仲良くなれるタイプの子たち

真冬もなつなもみんなから人気だし、ムードメイカーってとこ

真冬は美人で面倒見がよく、物事をはっきり言うタイプで私は好き

なつなも時々ド天然発言かましてるけど、存在も含めてすっごくかわいい

2人とも他校に彼氏がいるようで、幸せそうに話している

私はこの二人と行動することが多い

どうやら二人も女テニのことはあまりよく思っていなかったようで、意気投合してからは休日の練習に付き合ってくれたりと非常にいい友人だ

…なつなが差し入れだといってダークマターを持ってきたときは本当に死ぬかと思ったけど…

部活の休憩時間になり、一度顔を洗おうと思いコートを出る

顔を洗い、ふわふわのタオルで顔を拭いていると後方で足音がした

どうやら海くんが休憩にもかかわらず走っているようだ

…私みたいにならないといいけれど

真冬「A、お疲れさま。これもしよかったら飲みなさい」

「ん？あぁ真冬か。ありがとう、忘れてたから助かるよ」

真冬「そう、ならよかったわ」

それだけ言うと真冬は校門のほうへ歩き出した

真冬の耳が少し赤くなっていたけれど、ツンデレというやつだろうか…？