5話 ページ6
｢ねぇ、キミ。名前は？｣
越前｢名前を聞く前にあんたから名乗るべきじゃないの｣
なかなかに生意気な子
大河みたいなタイプかもね
｢それは失礼。私は茂野A。左投げ右打ち、よろしくね｣
越前｢ふーん。1年越前リョーマ｣
リョーマね
桃城｢で？お前はなんでここにいんだよ？女テニ見に行くんじゃなかったのか？｣
｢あんな部活こっちから頭下げてまで入りたいなんて思わない｣
竜崎｢あんたねぇ、そういうことを言うもんじゃないよ｣
｢初心者に対して、あんな対応ありえないです。あれじゃあ桜乃ちゃんはいつまで経っても成長することはできない。独学でやるにも限度ってものがあるでしょう｣
越前｢竜崎…？｣
竜崎｢ほう、あんた桜乃に遭ったのかい｣
｢はい。｣
ふーん、桜乃ちゃんの知り合い？いや、親戚…かな
竜崎スミレ先生、だったかな
桃城｢んで、なんでここにいるんだよ？｣
｢別に。テニスやろうと思って来たのに、期待はずれだし、ふらっと他の部見てたらここについたってだけ｣
菊丸｢へぇー！ねぇ君って噂の転校生ちゃんでしょー！｣
噂？あぁ、あるあるのやつか
そういえば、博多に転校した時も同じことあったな
越前｢ねぇ、センパイ。左投げ右打ちって？｣
｢あぁ、それのことか。そのままだよ。ボールを投げるのは左だけど、ボールを打つのは右なんだ｣
小学校のころ肩を壊してからずっと、ね
正直いうとまだ完治って程じゃないし、無理をすると痛むけれど、それは自分で気をつけてるし
越前｢へぇ、ねぇ俺と勝負しようよ｣
｢別にいいけど…て。あれ。ラケットどこかに置いてきた…｣
そういえばさっき断った時…しくったな
桜乃｢あ、あの！茂野先輩！これ忘れ物です…！｣
｢ん？あぁ桜乃ちゃんか！！ありがとう、助かったよ｣
とついつい頭を撫でてしまった
桜乃｢っ…///い、いえ！それではし、失礼しますっ…///｣
顔を赤くしてぴゅーんっと走り去ってしまった
そんなに嫌だったか…？
桃城｢お前、本当無自覚でやるのタチ悪いぜ｣
？？？？
わけがわからん
｢まぁいーや、リョーマ。ラケットも見つかったし別に試合してもいいけど、手加減は絶対するなよ｣
越前｢もちろん。あんたこそ本気できなよ｣
竜崎らは呆れていたが休憩中だったこともありスルーされた
正直本気でやることは無理だと思う
今の状態でどこまで通じるのかちょっと試すくらいなら、いいよね？
そして私とリョーマの1セットのが始まった
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作者名：アメリア | 作成日時：2022年2月3日 1時
