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『3番DHで先発出場、変わらない活躍を楽しみにしてますよ?』
16「もちろん」
WBC、開幕しようとしています。
結局、日本は8-1で勝利し白星発進。大谷さんは投げて打っての大活躍。たっちゃんの超ファインプレーに、秀悟は侍ジャパン第1号となるホームランを放った。
『秀悟、超カッコよかった!』
わしゃわしゃと秀悟の頭を撫でまわす。
03「へへっ、でしょでしょ」
はにかむ秀悟。後ろに尻尾が見えるぞ……
いつも歩く東京ドームの外野が、全然違って見える。これがWBCで、これが世界大会の力。
16「ねー、俺も頑張ったんだけど」
インタビューを終えた大谷さんが戻って来た。がばりと私に覆いかぶさる。
『お疲れ様です!あと重いです…ねぇ重いて』
16「はいはい」
渋々といった様子で隣に並ぶ。
『凄かったですね。やっぱ世界の大谷さんじゃなって感じました』
16「ふふ、ありがとう。でもさ、"大谷さん"って距離感じるから、"翔平"にしてもらってもいい?」
翔平、翔平ですか!?一度会ってるとはいえほぼ初対面ですよ私たち!
『さすがに呼び捨ては……翔平さんで妥協してもらっていいですか?』
16「んー、まぁいっか。じゃあよろしく、A」
あなたは私のこと呼び捨てなんですか翔平さん!しかも頭ポンポンとウインクの欲張りハッピーセットつき。私翔平さんのファンに殺されそう……
11「あ、Aちゃんもう帰るとこ?」
『いえ、まだいるつもりですけど』
11「ならちょうどいいや。ちょっと付き合ってくれへんかな?」
『いいですよー』
偉いなぁ、ダルさん。皆が帰ったあとも1人で黙々と練習してる。ダルさんについて行くと、室内ブルペンに辿り着いた。
11「俺の球受けてくれん?」
『いーやそれはちょっと難しいのでは!?私素人ですよ?』
なぜ私にキャッチボールの相手を頼むんですか?プロとやった方が絶対いいし、何ならキャッチャーとかとやったらいいのでは…?
11「だってAちゃん以外見当たらんし」
『……じゃあしょうがないですね。いきますよ』
少し山なりのボールがダルさんのグローブの中に収まった。
11「へぇ、やっぱいいボール投げるね」
ダルさんが腕を振る。
『うぉぉぉ……怖い』
辛うじてキャッチしたけど、腕がビリビリする。え、何。いつもキャッチャーってこんなエグい衝撃受けてるの?すごいねあの人たち。
11「マジで?それ取れんのかぁ。Aちゃん素質あるよ」
ダルさんに教えてもらって、少し球が良くなったかも?
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きまぐれ(プロフ) - リュカさん» リュカさん!ありがとうございます! (5月22日 16時) (レス) id: 43ec8f9ef2 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 応援してます! (5月19日 17時) (レス) id: 56c473763c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きまぐれ | 作成日時:2023年5月14日 10時