手にした翼【オリジナル】 (ページ7)

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7，ネットカフェページ7

次見つかるともう逃げ切れる気がしなかったので黒崎はネットカフェへ急いで向かった。
部屋へ入った瞬間どっと崩れ落ちた。そしてもう自分の母親、絲子には2度と会いたくないと思った。
しばらくして部屋にあったパソコンでネットニュースを確認してみた。すると
「中学生男子、熊沢菜市街で行方不明」という記事が目に飛び込んできた。
これはおそらく自分のことだろう。ここの記事を見た瞬間寒気がしてきた。
これからは母親の絲子だけでなく警察にも追われるというのかと。
ふと学校でのことを思い出した。

「待て！金貸せ！」「やめろ！もうやめてくれ！」
〔学校の不良にカツアゲをされそうになった。今はそいつらから逃げている〕
黒崎はいじめられていたと言ったが。それはとても耐え難いものであった。
机に大量の暴言の落書きや直接的な暴言、暴力は日常茶飯事、制服を破られたり教師にも手が負えない。
黒崎の中学校は学年崩壊を起こしていた。
黒崎は思い出すにつれて過呼吸を起こしていた。

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