手にした翼【オリジナル】

21（グロ注意） ページ21

深い霧に包まれた雲の上。2回目だ。しかし今回は違う。
周りが暗い。向こうにはまたあの少女瀬戸内愛菜がいる。今回は奥を覗き込んでいた。

奥の方をよく目を凝らしてみると大きい蜘蛛の巣のようなものが並びそこには人間が縛られていた。
首を絞められ白目をむいている者さえいる。もう少し見ようとするとバッと急に瀬戸内が振り返った。
そして鬼のような形相で

見ちゃったんだねぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?

と向かってくるではないか。黒崎は逃げようとしたが前と同じように足が動かない。
そして瀬戸内が黒崎の面前にきた瞬間に




瀬戸内は黒崎の首をへし折った。


ものすごい痛みがした瞬間、自分の胴体の首のところから大量に鮮血が噴き出すのを見た。
それを見ているだけで気分が悪くなった。
そして瀬戸内はへし折った首の顔の部分を見て頭にかぶりついた。
人生最大の痛みと共に頭蓋骨の折れる音と脳みその中に何かが食い込んだ感覚がした。
一方瀬戸内は満足そうな顔で必死に脳みそを貪(むさぼ)っていた。
最後に見えたのは口の周りを血で染め、満足した顔をした瀬戸内だった。

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