分岐点 ページ9
私がコムドットをちゃんと認識したのは、マロンが亡くなってから4ヶ月が経った頃だった
笑顔が少なくなった私に、大学の友達2人はどうにかして私の元気を取り戻そうと色々なことを提案してくれた
旅行に行こう、映画に行こう、ショッピングに行こう、カラオケに行こう、カフェに行こう…
どの誘いにも乗る気になれなくて、今となっては申し訳ないことをしたと思う
変化が起きたのは唐突だった
食堂でご飯を食べている時、
「ねー今度1万円企画的なのやらない？笑」
「1万円企画？なにそれ」
「スカイピースがやってる企画で、マックを1万円分食べ切る！みたいなやつうちらにも出来そうな気がするんだよね笑笑」
『！』
「いやなめすぎそれは笑」
「えーきついかな？笑」
「Aは出来ると思う？」
『…やりたい、かも』
「「！？」」
久しぶりに聞いた私の身近なYouTuber
『やっぱり、好きだなあ』
2人の明るさに助けられた
そこから私は、前みたいにスカイピースの動画を見始めた
止まってた時間が動き出した
そう思っていたけど
神か悪魔か
幸か不幸か
憎しみの歯車が動き出す___
「いや〜にしてもびっくりしたなぁ、まさかAがスカイピース好きだったなんて」
「ね！意外っていうか、YouTube見ないと思ってたからびっくりした！」
『…まあね』
何となく、実は従兄弟なんだよとは言わなかった
「他は誰か見るの？」
『スカイピースだけチャンネル登録して見てる』
『だから他のYouTuber全然知らない』
「でもコラボしてたら目に入ったりするでしょ？」
『私はスカイピースの2人の雰囲気が好きだから、コラボ動画あんまり見ないかな』
「はぁ〜ガチ勢だなあ…」
「じゃあA、夏休みちょー暇になっちゃうじゃん」
『なんで？』
「夏休みは、スカイドットコラボウィークやるらしいし！」
「あ〜なるほどね」
『すかいどっと…？ってなに？』
「スカイピースとコムドットのコラボってこと！ウィークだから、7本ずつお互いのチャンネルで上がるの！合計14本！」
「最近コムドットの人気すごいもんね、スカイピースもコラボしたら伸びるの分かるんだろうなあ」
…それだと数字のためにコラボするみたいじゃん
てか、コラボ相手そんな有名なの？
『こむどっとって、どんな人達？』
これが運命の分かれ道だったんだと思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵碧(プロフ) - こういうの復讐劇まじで大好きです！続き楽しみにしてます！ (11月21日 12時) (
レス) id: 4682090fb8 (このIDを非表示/違反報告)
マヨラー(プロフ) - ものすごく面白かったです！続き楽しみにしてます！ (6月27日 21時) (レス) id: 1323d80ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ここな(プロフ) - 初見です読んでいて夢主ちゃんすごいなって思いました！それを書く主様をすごいと思います！これからも頑張ってください！ (5月15日 0時) (レス) id: 19207c4e15 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます！最初はドキドキハラハラしていただける作品となっています！これからも応援よろしくお願いします^_^ (2023年5月13日 12時) (レス) id: ffc833fe08 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - この作品、とても好きです！読んでてドキッとします！応援してます*\(^o^)/* (2023年5月8日 19時) (レス) @page8 id: b646f7c03f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沙羅 | 作成日時：2023年5月7日 0時
