アホ峰とバ影山 ３

剥き出された悪意 ページ47

キュッ キュッ






試合が始まった



私がスタートから出なかった理由は２つ



１つ目は、外から観察するため



２つ目は、あんま試合に出たくなかったから←



いや、色々と理由はあるんだよ？



まあそれは置いといて…





試合開始してから今まで、私達がリードしてる状態



茜がPGとしてボールを運び、他の女子に良いタイミングでパスを出す



だけど…１つ気になる…








A「なんで自分で点取りに行かねえんだ…茜…」







さっきの試合まで絶好調だったろ…


なんで…、！！！！！







井上「ｯ！！」スッ



「井上いけー！！！」



松本「ｸｽｯ…」







ドスッッッ







井上「〜〜〜ｯ！？」



A「茜ｯｯｯ！！！！！」







「おい井上大丈夫か！？」

「茜！！」






「タイムアウト使いますか？」


A「ちょっと、どう考えてもレフェリータイムですよね？怪我してるんですよ？」


「いやいや、試合も押してるし、下がるんだったら下がる、タイムアウトとるならとってほしいんだよなぁ…」



A「…は？」



松本「茜！ごめんね大丈夫！？私の膝入っちゃったんだよね！？

ちょっと審判！タイムアウトは無理矢理とらせちゃだめでしょ！！」



「いや…でも…松本先輩が…」



松本「いいから！！待ってあげよ？

…お前も潰してやろうか？」ﾎﾞｿｯ



「ｯ…なんでも、ないです…」



井上「菜奈先輩…私大丈夫なんで気にしないでください！試合出来ます！」


松本「…よかった〜！じゃあやろっか！！」








A「…ねぇ、私と交代してくれない？

さっき、足捻ったでしょ？」



「えっ、う、うん…よくわかったねAちゃん」



A「まあね。ほら、休んでな」









ピーーーーッ！！！








試合が再開しても、茜は調子を取り戻すどころか、段々プレーにキレが無くなっていった






井上「ﾊｱｯ ﾊｱｯ」



A「！」







やっぱり…そーゆーことかよ…







A「…茜、次ボール入ったら私にパスよこせ」



井上「…え？」








キュッ キュッ








井上「…ｯ」ダムッ ダムッ



松本「…」ﾆﾔｯ



井上「ｯA！！！」ｼｭｯ



松本「なっ！？」



A「ｯナイスパス！！」ｼｭｯ








スパッ…








松本「は、や……」


佐々木「…」








ワアアアアア！！！！！！








A「私の友達、傷付けないでもらえますか、先輩」



松本「…は？」

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