インビジブル【鬼滅の刃】

如月処でのお茶会１ ページ5

胡蝶side


店員「こちらがご予約いただいたお席です。」


甘「わざわざ私の要望を聞いてくれたの！？」


店員「はい。店長が、『蜜璃ちゃんはお得意様でたくさん食べてくれるから、なるべく要望
とか、可能なかぎり聞いてあげて』
とおっしゃっていましたので」


甘「なら、今回もた〜くさん食べなきゃね♪」


胡「はい、たくさん食べなくてはいけませんね。フフっ」


甘露寺さんったら、店長のおだてにまんまと
乗せられるなんて…


西「蜜璃ちゃん！店長のおだてに乗せられちゃダメだよ！」


まぁ！そういう事は知っている又は分かっても言わないのがマナーですよ？！
それに、おだてじゃなかった場合、相当な失礼に値します！それに取り返しのつかないことになる場合も十分に考えられます！
あぁ、どうしましょう。西条さんに助け船を
出さなければ……でもどうやって？


甘「もぉー、そんな事言ったら店長さん、
可哀想でしょ？それに、そういうことは普通、
言っちゃダメなんだよ？」


西「でも……蜜璃ちゃんが騙されてるって
思ったらつい……」


店員「あの、」


西「はい？」


店員「失礼ですが、ここからは私から言わせてもらいます。」


西「はぁ？私は今、蜜璃ちゃんと話してるん
です！口を出さないでもらえます？」


まぁ！店員さんに向かってなんて事を！


甘「そんなこと言わない言わない！店員さんの話も、ちゃんと聞かなきゃ！」


西「蜜璃ちゃんがそう言うなら……」


店員「ありがとうございます。」


甘「いえいえ！私は当たり前の事をしたまで
です！」


甘露寺さんのフォロー、流石です。


店員「私と貴方は客と店員と言う立場です。
これから行う事は、店員として不適切である
かもしれませんが、ご了承下さいませ。」


西「そんなことはいいから、さっさと要件を言ってくれません？」


そんなこと？！店員さんがきちんと説明をして
くださったのに、そんなこと？！


店員「はい、かしこまりました。まず、店長は
貴女方の事を、騙してなんかおりません。」


西「おだてて、客から甘味代を奪うのが、騙し
じゃないんですか？！」


店員「そもそもの認識が間違っているのです。」


西「はぁ？」


甘「まぁまぁ、店員さんの話をまず聞こう？」


西「分かったよ」


店員「貴方は、誤解しているのです。如月処の店長の事を…」

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