セドナの魔法2 ページ7
「う、んー…」
わずかに開いたカーテンの隙間から差し込む朝日の眩しさに、メグは目を覚ました。
上半身を起こそうと手をついたのは、薄ピンクのふかふかなベッド。
見渡すと、一面白とピンクで統一された可愛らしい部屋で、メグは朝を迎えたようだ。
「んあ…」
寝起きのメグはベッドから降り、部屋を出ようとドアノブに手をかけた。
メグがドアを数センチ開けたところで、反対側からドアを勢いよく開けられ、メグは茶色い物体に押し倒された。
「きゃあ!」
尻もちをつき、顔をしかめて痛がるメグの上で、ワンッとひと吠えしたのは、茶色いボクサー犬だった。
「こら、ジェス!」
ボクサー犬の後からやってきたのは、昨日メグを案内した赤毛の女だ。
「あ、サリバンさん…」
「すまない、私の犬が失礼したな。」
「サリバンさんのワンちゃんですか…」
サリバンに誘導され、ジェスと呼ばれたボクサー犬は飼い主の足元に寄り添った。
「ダメでしょジェス。あーはいはい、あげるってば。」
ジェスはサリバンに餌をもらい、満足そうにまたひと吠えした。
「立て。」
サリバンに手を差し伸べられ、メグはよろよろと立ち上がった。
「ついて来い。あと、サリーでいい。」
「あ、ちょっ、と!」
ジェスに足を押されて転げそうになりながら、メグはサリーの後を追った。
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ばん© - ありがとうございます!更新遅くてすみません… (2017年3月6日 18時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
つー - すごく面白かったです!! (2017年3月5日 21時) (レス) id: 145d47b14f (このIDを非表示/違反報告)
とまと?(プロフ) - これからも応援してます! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 815ca9583d (このIDを非表示/違反報告)
ばん© - みなぎさん» ありがとうございます!!!! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
ばん© - 篠川梨麻さん» 読者さま第1号ですよ!すごくうれしいです、ありがとうございます! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月嶋あぐり | 作成日時:2017年2月22日 17時