#６ past ページ7
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past＿＿＿＿＿＿
過去のお話。
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「あー！英語Bの課題忘れてた！」
最近部活がとてつもなく忙しい。
朝早く起きて部活、学校が終わって夜まで部活、寝る直前まで筋トレをし、また朝練。
課題がどうしてもできない。
咲「またぁ！？」
「うん〜！ごめん！見せて！」
咲「え、あ、う、うん」
「ありがとう！神様仏様咲様だよ〜！」
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陸上の授業を終え更衣室に入る。
ない。
確かに更衣室に置いていったはずの制服がない。
自分が着替えていた付近を調べるが、なにも落ちていない。
「咲ー、私の制服知らん？」
……無視？
「咲？」
一番仲良くしてたはずなのに。
「咲！」
一瞬視線が交わったと思った。
けれどそれは思い込みのようで。
咲「行こ」
まるで私を空気かのように無視して去っていった。
「……どうしよう、」
更衣室に残っているのは私ひとりきり。
このままでは次の授業が始まってしまう。
体育以外の授業は制服でうけなければならない。
ああ、どうしよう。
半ば諦めて窓の外を覗けば暗い雲が近づいている。
私の心の空模様みたい。
これからマイナスな何かが始まるような、そんな不安な気持ちにさせる。
目線を下に移せば視界に入る蛍光ピンク。
目立つし可愛いから、なんて理由からセールで買ったナップザック。
＿＿＿あれは、私の物だ。
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あった。
私の制服。
急いで着替えて教室へ戻る。
咲「…あーあ、見つかっちゃった」
「へ、？」
咲「隠してたんだよ？」
「は？」
(キーンコーンカーンコーン)
隠してた、なんて信じられない。
とてつもない絶望に苛まれながら席に着いた。
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咲はクラスの中心的な人物であったため、その日から私はみんなに無視されるようになった。
めげずに話しかけていたがそろそろ限界。
＿＿＿＿＿＿＿＿その時に出会ったのが飛貴くん。
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作者名：バナナオレ | 作者ホームページ：https:/twitter.com/?logout=1554760902666
作成日時：2019年5月3日 15時
