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(キーンコーンカーンコーン)
ありがとうございました＿
慌てて授業をしめようとし、雑な終わり方になってしまった黒板を眺める。
雄登「よっ」
「ああ、雄登」
雄登「弁当食おうぜ」
「別に私1人でもいいんだけど」
雄登「…俺がよくないの！」
「はあ…？」
雄登「まあまあ、どこで食う？」
「教室でいいよ」
少女漫画やドラマとは違い、私の高校には屋上がない。
はあ、まったく夢のない学校だ。
なんてぽけーっと考えていたら、もう雄登は私の前の席に向かい合わせになるように座っていた。
雄登「はぁ！？俺が美優のこと好きなわけないだろ！？」
「えー、嘘だ」
雄登「嘘じゃねえし」
「はあい」
美優「ん？私がなにか？」
雄登「ばっ、Aー！ヘルプヘルプ」
「ちょっと御手洗失礼します」
美優「那須くん？どうしたの？」
雄登「逃げた！？い、いや、その、」
私たちの会話に中身なんてない。
ただ楽しければそれでいい。
今の私があるのも、雄登があってこそだから。
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「たっだいまー」
雄登「お前のせいだからな……」
「美優ちゃんとの進展はあった？」
雄登「デートの約束こじつけられたよ……」
「良かったじゃん！」
雄登「良くねえよ！別に好きじゃねえし」
「すみましぇん」
(ガラガラ)
ドアが開くと同時に女子生徒が席を立つ。
何事かと思い背伸びをして見ようとすれば、雄登に「危ないよ」なんて止められて結局見られずじまい。
けれど、そんなことすぐに忘れてしまうのが人間。
やっと女子たちが戻ってくる気配がした頃に思い出す。
「さっきのなんだったの？」
雄登「知らん」
「女子たちがすごかったけど」
雄登「イケメンでもいたんじゃね？」
？「正解」
向かい合わせにくっつけられた机と机の境目にドスッと置かれたバッグ。
目線を上に移すと口元は笑っているけど目は笑っていない�盒兇気鵑了僂�あった。
雄登「あ、�盒鏡萓検�
「ども」
優斗「ここはリア充か？」
「違いますー」
優斗「怖っ！睨むなってぇ」
「�盒兇気鵑海十�子たちに人気で良かったですね」
優斗「そうそう、お前と弁当でも食おうかと思って教室来たら囲まれちゃってさ」
「それはそれは」
優斗「けど邪魔しちゃ悪いしまた今度にするわ」
嵐のように去っていった�盒兇気鵝�
＿＿＿＿＿＿キミは１人でお弁当を食べたらしい。
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作者名：バナナオレ | 作者ホームページ：https:/twitter.com/?logout=1554760902666
作成日時：2019年5月3日 15時
